そして、彼は現れた。

ふらりと、彼は歌舞伎町のホテルの喫茶室に現れた。
これ、合掌造りですよね。と壁のパネルを指差した彼は、
「口減らし」で東京に就職し、
70歳近い彼が、東京に来たのは、今からおよそ50年前。
上京してゴミ回収業に就いた彼は、寮から毎週末になると、
さほど広くないACBのフロアは、生バンドが演奏する、「
「酒が飲みたいならゴールデン街に行け」とよく言われたそうで、
新しい曲は、ACBで覚えた。
ACBは、「ディスコ」でも「ダンスホール」でもなく、単に「ACB」としか呼ばれていなかった。
男性は男性で一列になって踊っていたが、
女の子たちは、美容師が多かった。
彼は、ここで出会った女の子と結婚した。
現在行っている、がれき処理の仕事はとても危険で、
木材/コンクリート/金属/プラスティックetc.
がれき処理の仕事は、使命感に基づいて、かなり安い値段で請け負っている。
仕事は楽しい。いつまでも一生懸命働いて、
彼は言っていた。
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