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2009.01.03

「日本のNPOはなぜ不幸なのか?」

Npo
日本のNPOはなぜ不幸なのか?―「社会をよくする」が報われない構造を解くが、面白かったです。

NPO関係の本は、つまらないくだらないかのどっちががほとんどなんですが、いわゆるNPO法の法案作成に尽力した方ということで、NPOの歴史をきちんと踏まえた内容で、説得力があります。

巻末にある通り、日本も「寺子屋」「講」をはじめに「生活綴り方運動」「識字学級」など、「民の公」が高度に発達していた国だったのが、明治以降いつの間にか、筆者いわく「国家公益独占主義」が幅を利かすようになってしまいました。
しかし、これは、長い歴史においては、極めて短期間の流行にすぎないのです。

この本では、「にわかNPO評論家」にありがちな、成功している事業型NPOばっかりと取り上げているのではなく、福祉分野のNPOが、現行法で法人格を取得したがゆえに苦境に陥っている様子、ボランティア型NPOが順調に活動を展開している事例なども、バランスよく取り上げられていて、NPOについて学びたいという人にオススメできる非常に良質な1冊です。

日本のNPOが、活動を広げていくことができない大きな理由として、政治の怠慢官僚の妨害が大きなウエイトで書かれている点が、作者ならではの視点で納得させられました。まさに、NPOが成長することができない構造的な問題が指摘されています。

「NPOの活動を応援したい!」という筆者の姿勢がひしひしと伝わってくるのも、感慨深いです。

しかしながら、そろそろNPOのスタッフ自身が書いたNPOの本が欲しいのですが、NPOスタッフの本というと、「細腕繁盛記」みたいな、いかに自分たちががんばってるかみたいなものばっかりなんで、市民セクター自身がNPOを分析するアプローチが欲しいところですねー。

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