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2008.04.30

アートマネジメントの基盤整備。

アートマネジメントの基盤整備。
アートマネジメントの現場で、何よりも大事なのは、地味な「現場力」です。

・アーティストの意見を聞きフィードバックする。
・掃除する。
・周囲に迷惑をかけてないか目配りする。
・お弁当を買い出しする。
・領収書を管理する。
・スタッフの健康状態を把握する。
・ジョークを飛ばし現場を盛り上げる。
・チーム内のコミュニケーションを促進し、チームの実力を発揮させる。
・ゴミを分別する。
・撤収を円滑にする。
・ブログを書く。
・報告書をまとめる。


などなど。

逆に言えば、アートマネージャーはだれでもこれくらいのことはできます。
ただ、アートマネージャーは、概して過酷な条件下で活動しています。
責任が重大な割に収入には結び付かない。
昼間はアートとは別の仕事、夜はマネージャー業務と、寝る間もありません。
こんな年月を重ねていくうちに、心理的に渇き、柔軟性に欠ける状態になってしまうのです。

アートの担い手が柔軟性がない、なんてジョーダンにもなりません。

mixiのアートマネジメント・コミニティのオフ会は、アートマネジメントの担い手の活動環境を10年くらいのスパンで、アートマネージャーがリラックスして物事を考え、困った時やムカついたときにすぐに相談できるゆるいプラットフォームをつくろうと、続けているものなのです。

熊倉純子さんが、「アートプロジェクトは“漢方薬”」という名言を書かれていますが、このコミニティも「漢方薬」系ですね。

派手さがないから、見限る人がいても全然不思議ではありませんが、キリギリスな貴方が路頭に迷った時、若くはなくなった時、助けて差し上げるように、僕はこれからもがんばります。

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2008.04.29

「地形と夢」展@Barcoギャラリー。

「地形と夢」展@Barcoギャラリー。
「地形と夢」展@Barcoギャラリー。

リニューアルのため解体される亀有はBarcoギャラリーの一時クローズ前の最後の展覧会「地形と夢」展。

ギャラリーに上がったら、いきなり床材の木ねじを外す、ウィーン!というすごい音が。
さっそく僕もお手伝い。

この床材は、新しいギャラリーの床として使われるそうです。

村松恒平さんのプロジェクトだから、だだの展覧会にはならないだろうとは思ってましたが、Barcoギャラリーの榊原さんはじめ、出展アーティストの皆さんの表情が強力に印象に残りました。
あと、味のある木材やネジの素材の触感が。

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遅いんだよっ!

演劇、展覧会、映画も、行ってよかったものは、出来る限りその日のうちにブログに書くことにしてます。
読んで興味を持ってくれた人が、見に行ってくれたら、とてもうれしいから。

逆に、公開が終わってから「すごい良かった!」なんて書かれた日記を読むと、悔しさのあまり殺意が…。

北京蝶々、見逃した…。
↑これが言いたかった(笑)

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2008.04.28

観えるものと、観えないもの。

観えるものと、観えないもの。
目に見える結果についてあれこれ言うのが、「エンドユーザー」。

頭の中にあるイメージを掴み出し、物事の背後のストーリーを読むのが、「クリエイター」。

「観えるものと、観えないもの」は、「観える者と、観えない者」。

貴方のコメントは、観える者としてのもの?それとも観えない者?

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2008.04.26

相田ちひろワークショップ。

相田ちひろワークショップ。
今日は、5月に開催するワークショップの下見&打ち合わせで、アーティスト・相田ちひろさんと船橋を歩きました。

船橋市本町通り商店街でのプロジェクトですが、船橋を、本町通りを理解していただくため、船橋大神宮からスタートしました。
大神宮はお宮参りで賑わっていました。

塩で食べるトンカツの名店「竹とんぼ」でご飯を食べ、商店街をぶらぶら。

予定を変更し、かなりおもしろい内容になりそうです。

続報をお待ちくださいませー。

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アートマネジメント・コミニティ「春の新歓オフ!2008」。

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昨日はmixiのアートマネジメント・コミニティのオフ会、「春の新歓オフ!2008」でした。

今回は、総勢9人の幹事の皆さまの力で、90人近い参加者で、さすがのアサヒ・アートスクエアが狭く感じました。

二次会も40人も参加してくださり、びっくり!

現代美術・パフォーミングアート・ファッションなどなど、さまざまなジャンルの人が集まり、盛り上がりました。

このシリーズは、SNSのオフ会なので、その範疇をわきまえつつ、普段なかなか持つことができないタイプの出会いの場を提供することにしています。
また、イベントで消耗するのではなく、出来る限り準備にも手間をかけない「ローリスク・ハイリターン」の運営を心掛けたり。

個人が持っている社会資本の再分配も、僕としてはミッションです。

他にないタイプのサロンになっているようなので、これからも、皆さまに愛される場づくりに頑張ろうと思いますー。

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2008.04.25

きらきら夢ひろば実行委員会0425。

きらきら夢ひろば実行委員会0425。
商店街事務所で、きらきら夢ひろば実行委員会。

商店街の皆さまがとてもアグレッシブですごいですー。

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2008.04.23

買い物DAY。

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伊勢丹でお買い物。

ポール・スミスでジャケット、コム・デ・ギャルソンでシャツ。

お勘定して帰ろうと待ってたところ、超かわいいTシャツを見てしまい、それも買う。

やはりコム・デ・ギャルソンは危険ですー。

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2008.04.22

旬な話題。

今、旬な話題ってなんでしょう?

そこらにいる男の子や女の子とおしゃべりするなら、

・普通の男子→「MEN's KNUCKLE」ネタ
・普通の女子→「小悪魔ageha」ネタ
・オタ系の男子と女子→OOもしくはキバ

↑です。

そして男女を問わず気の利いた子と盛り上がるトピック、それは「腐男子」ですよね。

以上、分かる人には分かると思いますが、何言ってるんだか分からない人は、あまりコミュニカティヴとは言えない立ち位置にいらっしゃると思いますー。

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2008.04.21

それでも自民党に投票する人。

貧しい老人から金を搾り取り、若者をスキルアップの見込みのない労働に追いやる。

そんな自民党に投票する国民を育てたことが、自民党政治の最高の作品ですねー。

奴隷が奴隷を管理するシステム。
凄いとしか言いようがないけれど、カウンターカルチャーがもはや出現しないほど民衆パワーが弱体化するとは、読み切れなかったのでは?

日本でこれから売れるのは、残飯とか、ゴミくらいではないのでしょうか。

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2008.04.20

「大いなる陰謀」、極上の惨劇。

「大いなる陰謀」、メリル・ストリープとロバート・レッドフォードの極上の演技に陶酔させられる秀作です。

米国のアフガニスタン攻撃について、リベラルなジャーナリストの挫折、知識人の無力、正義感溢れる若者たちの悲劇を、よく寝られた脚本と、押さえたタッチながらお金がかかった画で、執拗に畳み掛けてきます。

来年の大統領選挙に焦点を定め、「お前はまた過ちを繰り返すのか?」と迫ります。

黒人・ヒスパニックの若者が愛国心を表そうと軍に志願したあげく犬死にしたり、メリル・ストリープ扮するリベラルなジャーナリストの目に延々と墓標が映ったり、執拗なまでに、リベラリストの愚行・敗北をえぐりまくり。

大スターをテンコ盛りで、こんなポリティカルな(というか、民主党の長編CMの域…)と作品を作ってしまう米国、恐るべし。

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2008.04.19

「オキルタメニハネムルシカナイ」。

『オキルタメニハネムルシカナイ』。
ポタライブ西東京編「オキルタメニハネムルシカナイ」。

田口アヤコさんによる作品。すごくよかった。

3人の女優と「ひばりヶ丘団地」の相互作用によるミラクル。

春の緑の中、時間が止まったような団地という場で演じられる行為が、一気に普遍世界に開いた瞬間に、思わず腹から笑いが沸き上がりました。

名作ですね。

田口さん、キャストのみなさん、お疲れ様でした。

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2008.04.17

「シマシマ」。

「シマシマ」。
キャラの描き分けが甘いから見分けがつけにくい。
それ以上によしもとばななの「白河夜船」のパクリという指摘をクリアーする説明を早くした方がいいと思います。

これまたドラマ化までが見えすぎ。
あと、最近「モーニング」は、女性作家多過ぎ。

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「フィクサー」、良い作品だったが…。

「フィクサー」、日比谷のみゆき座で観ました。
超地味な作品だと思っていたので、結構な客入り&年齢層が高いのにびっくり。

ジョージ・クルーニーは、「オーシャンズ」シリーズしか知らなかったので、良い役者っぷりにびっくり。

大組織の中で、粉々にされそうになっている弁護士たちのドラマは見応えがありました。

でもでも、見た人の評判は必ずしも良くないようですね。

↓こんなレビューを発見しました。

“なんか頭の悪い人間を露骨にバカにしたような、製作者側の自己満足を非常に感じてしまって、あんまりどころかいい気持ちはしませんでした。”

うーむ。
たしかに、痛快弁護士活劇!みたいなのを期待していると、まったく違うので、要注意。

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2008.04.16

ダマスクローズ。

ダマスク・ローズ。
外苑前にオープンした、「ラ・メゾン・ドゥ・タカギ」でランチ。

ランチプレートの、豚バラ肉の煮込み、ラタトゥイユもとても美味しかったが、ケーキの新作「ダマスクローズ」が素晴らしかったです。

ホワイトチョコレートのムースにバラの花びらが練り込まれていて、口に含むとバラの香りが体中に広がる感じです。
さながら、食べるアロマテラピー。

ロケーションが安っぽくてトホホなのを補って余りある美味でした。

うっとり。

しかし、このビル全体を支配するスノッブ気取りなんだけど悪趣味なお金のかけかたは、「ネオ・バブル」と呼ぶに相応しいですな。

個人的には、バブリーなものは嫌いじゃないんですが、こーゆーのに免疫がない人の人生が狂ってしまうの・・・を見物するのがさらに楽しい(毒

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2008.04.14

ポルノ。

「ポルノは、究極のユートピアと人権侵害を同時に描くアートである」を信じてやまない僕としては、人間の生理レベルの感覚を変容させるメソッドに大変興味があります。
脳内の自己イメージをトレースしたり、ナルシシズムを満足させるような、コスプレ、男装とか女装にはまったく興味がなくて、あくまで興味は「感覚変容」なのです。

<女性が男性のエクスタシー>
女性が、模造男性器が付いた“ペニスバンド”を装着してパートナーをファックすると、それが人工物にも関わらず、エクスタシーを感じるそうです。

<男性が女性のオーガズム>
男性のオーガズムは、女性に比べて質・量ともに、とても貧しいそうです。アナルセックスにより射精を伴わずとも、“女性並に”大きなオーガズムを感じることができます。

<リラクゼーションによるエクスタシー>
丁寧に身体をほぐし、心身ともにリラックスして思うままに身体を動かしていると、全身の運動により、強烈なエクスタシーを感じることができます。

<白杖のワーク>
アイマスクを装着して、見えない人が使用する“白杖”を使って屋内外を歩く。
指が白杖の先まで延長したような知覚が体験できます。

↑上記のメソッドは、適切な指導者の元で体験するのが安全です。

未知の領域に飛び出しちゃうことは、なぜにこんなにも気持ち良いのでしょう?

そして、未知の事=悪い事と思う人とは、どのようなミッションをもって、この世に存在するのでしょう?

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2008.04.13

春の新歓オフ!2008

mixiのアートマネジメント・コミュニティのオフ会も、なななんと!3年目になりました。

今回は、前回に引き続き幹事チームが皆さまを歓待いたします。

お友だちができるし、とても楽しいので、ぜひ遊びにいらしてくださいね!

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※転送・転載歓迎。

◆mixiアートマネジメントコミュニティ・オフラインミーティング
◆春の新歓オフ!2008
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=29325818&comment_count=14&comm_id=40241

通算6回目を迎える、国内最大のSNS mixi内で5165名(4月12日現在。前回のカウントでは4753名でした。412人増!)の参加者を擁する「アートマネジメント・コミュニティ」が主催するオフ会です。
この春、新学生生活を始める人、新しくアートの現場に関わりたい人を“歓迎”するサロンイベントです。
アートマネジメント・コミュニティ有志が幹事となって、飲み物片手に、美術・パフォーミングアーツ・デザイン・メディアetc.さまざまなジャンルのアートチームやアートNPOのミニプレゼンを聞き、担当者とお話ができます。
もちろん、ただ見るだけの人も大歓迎!1人で来ても楽しいので、気軽にご参加ください。

日時:2008年4月25日(金)19:00-21:00
会場:アサヒ・アートスクエア http://arts-npo.org/aas/
   東京都墨田区吾妻橋1-23-1
   <交通>
   東京メトロ銀座線「浅草」駅より徒歩5分
   都営地下鉄浅草線「浅草」駅より徒歩10分
   東武伊勢崎線「浅草」駅より徒歩6分
会費:500円 ※ドリンクは別途オーダー制。
主催:アートマネジメント・コミュニティ http://c.mixi.jp/arts
共催:アサヒ・アートスクエア
お問い合わせ:PXZ06005@nifty.ne.jp(シモヤマ)

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2008.04.12

きて みて 知って わたしのまち~本町通りまちと写真ワークショップ。

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今日は、船橋市本町通り商店街「きらきら夢ひろば」のプレ企画「きて みて 知って わたしのまち~本町通りまちと写真ワークショップ」 でした。

カメラを持ち、商店街を歩き、気になるところを写真に撮り、みんなで見せ合うというもの。

参加者は、「きらきら夢ひろば」に参加したNPOのメンバーと商店街の方々。

イベントを運営しているだけでは、なかなか気づかないまちの面白い部分に注目したり、お店の人とゆっくりお話したりと、ぜいたくな時間を過ごさせていただきました。

森田呉服店の森田さんは、デザインの専門家だけあって写真のセンスが玄人。

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帽子の中村屋さんのご主人(お年80越え!)は、帽子店以前に「唐物(からもの)」のお店だったころに扱っていた「サイコロ」の未加工品を取り出してきて見せてくださいました!

昨年に門脇篤さんをお招きして開催したアートプロジェクト「雲と緑のつなぐまち」の名残をショウケースに発見!!

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男のカジュアルは難しい。

ファッションの話しではなく、文章のことです。

固いテキストや、小説ではない、身辺記のような雑文。ブログもこれに当たります。

男性がカジュアルな言葉で身近な出来事の感想を書いているブログを読んでいると、チャイルディッシュでいらいらすることが多いのです。
映画・演劇・電化製品などのレビューは、テーマから外れなければ、安心して読める。
コドモがコドモ語でコドモの日常を書いているのも「まぁ、そんなもんか」と冷静に見ていられます。

しかし!30歳以上の男性の身辺記になってくると、言葉の選び方が汚かったり、センスが下品だったり、客観視点がなかったりがとっても気になるのです!!

周囲をよく見る/物事を多面的に見る/自分の感情をよく味わう/自分の感情を絶対視しない/判断の際に様々なデータベースを参照する/自らを“他者”の視点からチェックする/人生の優先順位について明確な考えを持っている/美しい文章を愛している/ポジティブな価値観を持っている/表明的には見えない真実を洞察しようという意志を持っている/好奇心が旺盛/常識を疑う思考/自分の美醜を把握している/ナルシシズムに逃げない/共感を持つ/自分の人生を振り返り今後のビジョンを持つ/

↑と、このあたりが、美しい雑文書きの条件かと思って書きはじめたのですが、文末を「です・ます」にするだけで、飛躍的に端正な文章になるんですよねー。

カジュアルな文章をステキに書くのは難しい。

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年齢が表れる場所。

少女マンガとかBLとかを読んでいると、「異様に若い」とされる人物が登場することがあります。
本当は30歳なんだけど、高校生にしか見えないとか。

若い作家が描いているから仕方がないんだけど、年齢が表れやすいのは、

・肌の張り
・手

です。

全体的な印象などはメイクや話し方などで変わりますが、生物学的な衰えはごまかすことが難しいのです。
もっと勉強しろ。

若手劇団の作品も、仲間うちでキャストを集めるから、若者しか登場しないドラマになったり、リアリティがまったくない「老人」や「子ども」のオンパレードで、とほほです。

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2008.04.11

「パフェおやじ」。

青年団でおなじみの志賀廣太郎さんがフィーチャーというか、メインのDVD!!ということで、「パフェおやじ」買ってしまいました。

うーむ。

身体全体を使った演技は見所だと思いますが、脚本にもう少しキレが欲しい。
他のキャラも、オーバーアクトなものから自然体なものまで、質感にばらつきありすぎ。

企画もののDVDという点では、「となりの801ちゃん」の方が楽しめたかなぁ。

ハイバイ「おねがい放課後」もあんまり楽しめなかった。

志賀さんを堪能できる作品観たし。

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2008.04.09

人件費について考えようよ。「クローズアップ現代」

官から民へ揺れる“委託の現場” 「クローズアップ現代」4月7日(月)放送

いま、全国の自治体施設の半数以上を民間が運営。学校給食から事務まで、あらゆる自治体業務が民間に委ねられようとしている。しかし、コスト削減の中で、賃金低下や解雇に直面する人たちも生まれている。関西のある市では、市の嘱託職員が民間企業のもとで個人事業主として働くことになった。ある政令指定都市では、最低賃金レベルで入札しても仕事を取れず、会社の半分の従業員が解雇に直面する事態も生まれている。自治体がワーキング・プアを作り出してはならないと、アメリカでは、自治体関係の仕事をする人たちに「生活できる賃金」を払う条例が100を超える市や町で制定されている。コスト削減と地域の雇用をどう両立させるのか、民間委託で生まれる課題について考える。<サイトより引用>

「クローズアップ現代」が、とても重要な問題を取り上げています。
文化施設の指定管理者制度も、単なる経費圧縮としか見られていないことが問題となっています。
行政の業務の民間委託は、光と陰の“光”の部分しか語られてきませんでしたが、そのデメリットについてとてもわかりやすく言及されています。

一般競争入札の導入で、委託費の削減がなされたのはパッと見は良く見えますが、仕事が取りたい事業所は人件費を削減しようとします。
その結果、労働者には最低賃金を強いられたり、福利厚生の削減、雇用そのものの継続が脅かされるなど、行政の委託制度が雇用環境の悪化を推進しているのです。

道路財源の濫用の反面、労働者の生活は搾り取られるだけ搾られている。
どうしたら良いのでしょう?

米国では、行政サービスを委託される場合、最低賃金とは別の「リビング・ウェイジ」(生活賃金)を保証する動きが紹介されていました。
これが市の税収の増加につながっているというのが面白かったです。
住民の収入が増えたことにより、市の福祉予算の削減につながったとのことです。高い賃金を払っても、低賃金労働者を福祉で支えることを考えれば、決して高くはない。
あたりまえだよな。

国分寺市では昨年、民間委託に関する基本方針をまとめたという例が紹介されていました。適正な労働条件や賃金水準を確保することを目標に掲げているのです。
これは、最低価格で落札した業者が、業務をいきなり放り出したことがきっかけだそうです。
「市が発注するコストを下げ続けていれば、どこかでその無理がどこかで行政の支出につながる」という担当者の認識は、とても説得力がありました。

豊中市では、入札に際して、雇用実態について「一人親家庭の人・障害者・高齢者を雇用しているか」「社員の時給」までが報告義務となっている。
委託業務が始まってからも継続してチェックが入、従業員の労働条件も競争のファクターとして組み込めるようにしている点がすばらしいです。

これらの動きのベースとなっているILOの94号条約「地域の給与水準を引き下げるような公共契約をしてはいけない」が紹介されていました。

今までの入札は価格のみの競争でしたが、「総合評価方式」として、価格以外の要素を考慮することができるようになりつつあります。
賃金水準・障害者福祉・環境配慮などを入札の要素に組み込んでいく方式です。

NPO向けの助成金でも、人件費が助成対象になっていなかったり、人件費のガイドラインがないものが未だ多いです。
NPOの場合は、ボランティアの仕事もあったりするので、事情が若干複雑ですが、報酬をもらうかどうかは、仕事をする人が選択すれば良いこと。
事業委託あるいは、事業助成を行う側は、その事業にともなう業務が適正な報酬や労働条件で行われているか、検証すべき時期に来ていると思います。

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2008.04.06

こまばアゴラ劇場「サミット」のディレクターを公募。

こまばアゴラ劇場が、夏と冬に開催しているフェスティバル「サミット」のディレクターを初めて公募しました。
http://www.komaba-agora.com/summit/boshu_dir/index.html

↑を読むと、平田オリザさんのコメントと、募集要項が微妙にずれています。
明確に「演出家を求む」としているオリザさん、「演出家・振付家・プロデューサーなど舞台芸術分野での実務経験が3年以上あること」としている要項。
どちらを受け取れば良いのでしょうか?
まぁ、オーナーの意向が優先ですよね。

と思いつつ、以下の内容で応募してみました。

1】書類選考落ち。
【2】一応面接はしてもらえる。
【3】採用。

どれでしょうか。みなさん、当ててくださいませ。

+++++++++++++++++

私が青年団の公演、大世紀末演劇展、そして夏と冬のサミットと親しんできたこまばアゴラ劇場の「サミット」ディレクターとして応募したのは、それは「アゴラ劇場がもっと地域に愛されるようになって欲しい」という気持ちによるものです。
アゴラ劇場の国内の小劇場で最も先鋭的な取り組みは、地元の人にも開かれることにより、さらに意義が高まると思います。
この「アゴラ劇場を地域に開く」ということに関して、私が「サミット」ディレクターを担当することにより、最も効果的に成し遂げることができます。

私が「サミット」ディレクターとして取り組みたいこと
(1)ディレクター報酬を返上する。
(2)演劇・ダンス各分野の若手アーティストを1名ずつ「アドバイザー」として任命し、プログラム編成を補佐していただく。「アドバイザー」のギャランティは、「サミット」ディレクターの報酬分を充てる。
(3)「サミット」参加劇団によるトークセッション・ワークショップ等のコミュニケーション・プログラムを大幅に拡充する。
(4)( 3)にあたっては、公募メンバーによる「サミット」サポーターズ・ボード(仮称)を設置し、企画・運営を行う。座長は「サミット」ディレクター。

「サミット」の持つこれまでの蓄積に(1)~(4)の取り組みを付加することにより、「サミット」の若手劇団による現代演劇フェスティバルとしての機能をより充実させ、パフォーミングアーツの将来に貢献したいと思います。


下山浩一

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2008.04.05

TERAKOYA SAGAMIHARA。

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TERAKOYA SAGAMIHARA

船橋・川口と巡回してきたアートマネジメント講座の相模原編。

ART FIELD@相模原木下朝美さんのネットワークで、アーティストの参加が3ヶ所で1番多くなりました。

伊藤嘉朗さんのプロジェクト「ツール・ド・妻有」や、マネジメントについてのお話がとても面白いかったです。

帰りの電車で、増井さんと今年のプロジェクトについてあれこれお話するも、お互い助成金の結果待ちということで、あいまいに別れました(笑)

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「ファヴェーラの丘」、これはスゴイ。

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リオデジャネイロのスラム“ファヴェーラ”では、子どもたちは将来「ギャングになりたい」と言う。

犯罪者として生きるか、犯罪に巻き込まれ殺されるか。

「ファヴェーラの丘」は、絶望的な貧困と、末世的な環境を音楽で変えようと闘う、Grupo Cultural AfroReggae (アフロレゲエ文化グループ)の創始者、アンデルソン・サーの姿を描くドキュメンタリーです。

ファヴェーラの人々の生活、ギャングの抗争などなどを丹念に描いてあって、優れたドキュメンタリーで、HipHop・ブラジリアン・ダンスからなる熱狂的なステージも楽しいです。

日本のスラム化はマイルドに進行していますが、「学ぶ」「働く」「家庭を持つ」という生活者のモデルが当て嵌まらない人の数は、急速に増加しています。

国内ではなんと、東京都写真美術館でしか公開の予定がないそうなので、ぜひ。

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時給5万円。

助成金の書類書き、思ったより手間取って、予定の倍くらい時間がかかってしまいました。
いただけたとしたら、時給5万円です。
これくらいだと、やや不本意。

だいたいいつもは10時間くらいで書くので、今書いているのが通ったら、時給は25万円ですねー。

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2008.04.04

ポタライブ吉祥寺編vol.7「死者の書」。

ポタライブ吉祥寺編vol.7「死者の書」。
ポタライブ吉祥寺編vol.7「死者の書」
ダンサー・木室陽一さんによる、駒場編「ぐるぐる」に続く“一人ポタライブ”第2弾。

ダンサーにしか創れない超絶的な面白さの「ぐるぐる」の後なので、観る側も「いったい何が起こるのだろう」と緊張してしまいます。

…ネタばれになってしまうので書けませんが、今回も開いた口が塞がらなかった。
まさしく「死者の書」。

お散歩演劇・ポタライブは、劇場で上演されるパフォーマンスに比べ、圧倒的に情報量が多いので、言語化がとても大変。

ほとんどのお芝居やダンス公演は、テクニックがない人とセックスしているみたいに退屈でしかも感じたふりとかまでしなくちゃいけないので鬱なんですが、ポタライブはめくるめく未知の世界が味わえます。

新しいパフォーミング・アーツに興味がある人は、ぜったいに観るべき。

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わーい!「ヘアスプレー」DVD発売!!

「ヘアスプレー」DVD発売!!

YOU TUBEでもミュージック・クリップを100万回くらい見てましたが、DVDで観るとまた発見がっ!!

ミスター・ピンキーの不気味なキュートさに痺れ、アンバーのダンスの華やかさを堪能して、「YOU CAN'T STOP THE BEAT」ですら、ダンサーのダンスのクオリティの高さが細かいところまでチェックできますー。

ああ、幸せ〜。

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2008.04.03

「受験のシンデレラ」、よかった〜。

「101 TOKYO」で長居しすぎて、東京ミッドタウンの「SAKURA CAFE」をわずか5分だけ見て、タクシーで渋谷に滑り込んだのは、映画「受験のシンデレラ」を観るためだったのでした。

医師で受験の神様の和田秀樹さんが監督した映画。
これが抑制の利いたタッチで手堅く作られた佳作。よかったですー。

癌で余命1年半のカリスマ予備校講師が、高校中退の薄幸の少女を東大に合格させるというストーリーで、結末はすべての観客が分かっているなか、そこに至るプロセスがとても着実な演出で描かれます。

実在の参考書を使った受験指南も面白いし、終末医療の様子も正確に描かれ興味深い。

けど!
特筆すべきは、主人公の母親です!
浅田美代子演じる、ダメ母がすごい。
働かないは、男と遊び歩くは、娘の貯金を盗み、勉強に打ち込む娘の気持ちを踏みにじる酷い言葉の数々…。
低所得家庭の親としてはよくいるパターンですが、この作品では最後までダメ母が改心しない(笑)

主人公の成長とともに、いつの間にか、ストーリーの外に棄てられてしまうような扱いに、よくも浅田美代子が納得したものだ。
異ジャンル監督にも関わらず、和田監督は、このあたりの扱いも無駄を省き、「子は時に親を棄てることも必要」というメッセージを叩き込んでくる。

昔、学問は、資産を持たない者が身を立てる術でしたが、今では学問によって格差がさらに広がっています。

「受験のシンデレラ」を観て、学問の在り方を考えてみるのはいかがでしょうか?

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SAKURA CAFE@東京ミッドタウン。

SAKURA CAFE@東京ミッドタウン。
滞在時間5分(笑)。

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101 TOKYO。

101 TOKYO。
101 TOKYO。

秋葉原は薄気味悪くて、出来ることならば来たくない所です。

新しいアートフェア「101 TOKYO」は、旧錬成中学校を使い、文化祭のような楽しい空間になっていました。
「アートバブル」っぽい感じを期待していったのですが、意外にほのぼの。

藤子さんが受け付けスタッフでいらっしゃったり、アラタニウラノが出展していたり、AANがアーカイブを出していたりと、知り合い満載。

高嶺格さんとばったりお会いして、話し込んでしまいました。

お友達の帆苅祥太郎さんの作品が、エントランスにドーン!と飾られていて、よかったです。

帰ろうと思うと知り合いに会い話し込んで、明るいうちにミッドタウンに行く計画がー。

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RubberLegz。

すごい変なダンス!と騒いでいたら、aokidさんが教えてくれました。ありがとう! これは、ドイツのブレイキングのアーティスト・RubberLegzのパフォーマンスでした。 ↑は、別の作品ですが、選曲や見せ方が、凡百のダンサーとはまったく違います。 すばらしい。 観ているだけで、脳のニューロンの配線が組み変わるような感じ。 ダンスの持つ可能性をバーン!と叩きつけてくれるすばらしいアーティストです。

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2008.04.02

農村再生ドキュメンタリー企画作品「ほんがら」、素晴らしかった。

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農村再生ドキュメンタリー企画作品「ほんがら」は、おうみ未来塾の卒業生がつくったまちづくりプロデューサーのチーム「ひょうたんからKO-MA」が制作した映画です。

滋賀県近江八幡市島町(“しまちょう”と読みます)に伝わる巨大松明にスポットを当て、この地でも途絶えてしまった巨大松明「ほんがら松明」を50年ぶりに再生する老人会と、その動きに呼応する地元の青年たちの姿を描いたドキュメンタリー作品です。
この映画は、「アサヒ・アート・フェスティバル2007」の参加企画として製作され、AAFの縁で、宮城県東鳴子での「GOTEN GOTENアート湯治祭」で知られる作曲家・大場陽子さんが音楽を担当しています。

琵琶湖東岸に位置する近江八幡市島町は、橋で結ばれるまでは、まさに湖の中の“島”だった地域です。
昨年、AAFの検証チームとして、モニタリングに訪問させていただきましたが、“水の文化圏”というべき琵琶湖エリアの地の霊ならぬ水の霊を感じ、圧倒されました。
中世からの歴史を持つ集落で、地区の若宮神社には1800年前の石碑が存在します。
この地では、毎年春の祭事で、家よりも高い大きさの巨大松明をつくり、点火するという行事が存在します。松明は集落ごとに作られ、その形は集落ごとの工夫が凝らされています。
島町の「ほんがら松明」は、構造が複雑なのが特徴で、50年前に作られたのを最後に途絶えていました。

映画「ほんがら」の前半の見所は、「なぜほんがら松明が途絶えたのか」が説明されるパートです。
この映画では全編を通して、お年寄りの活躍に目を奪われますが、非常にユニークなこの松明文化の担い手は、集落の“若い衆”であり“青年団”であったことが語られます。
青年団の活動が解体してしまったことによって、「ほんがら松明」は途絶えたのです。
そして、50年の時を経て、「ほんがら松明」は、老人会の皆さんの手によって甦りますが、これは50年前の青年団の取り組みの記憶をたどって再生されたものです。
文化の担い手として、若者のコミュニティ活動が重要であることが非常に明快に示されます。

青年団の解体とともに
若者同士の
ヨコのつながりも
先輩から後輩へのタテのつながりも
失われてしまった。<「ほんがら」より引用>

さらに言えば、お年寄りが元気にいられるのは、若いときのコミュニティ活動の賜(たまもの)なのです。

ビジネスならばともかく、公共性の高い仕事、ソーシャルキャピタルを育む仕事に関しては、旧来の“若衆”“青年団”というモデルを検証し、現代的な形で再構築していく必要があると思いました。

コミュニティの成立メカニズムは、人の一生のライフステージという軸を合わせなければ理解することができません。
さらに、このコミュニティを再構築しようと考えるならば、目先の事物だけを操作することでなんとかなるわけがないです。
人生と人生、人生と歴史、人生と自然を重ねていく長いスパンでの作業が要求されます。

映画「ほんがら」は、島町の人々の生活、自然を丹念に拾い上げていき、その生々しい空気にディスプレイを通じて引き込まれました。

再生されたほんがら松明の点火シーンは、ものすごい迫力で、「おっ!!」とか「やった!!」とか声が出てしまいました。
一人で観ても楽しいですが、大勢で観ても味わい深そう。

“農村再生ドキュメンタリー企画作品”
とありますが、「ほんがら」にはコミュニティ再構築の答えがあるように思いました。
ほんがら松明の再生の取り組みをされた皆さまから、バトンを渡された思いです。

大場陽子さんの音楽も、島町の皆さまの営みにそっと寄り添いつつも、ラストで「ほんがら」の世界の普遍性を明確にする素晴らしい働きをされていて、胸を打たれました。

限定販売のDVDは、サイトから買うことができますので、ぜひとも皆さんご覧ください。
http://gonza.xii.jp/mura/

監督の長岡野亜さん、ひょうたんからKO-MAの藤田知丈さん、お疲れ様でした!

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2008.04.01

それはそうと、

どうすれば、場が盛り上がるか。
皆が楽しい気持ちになるか。喜ぶか。

という事に関してセンスがない人とは、お仕事したくないものです。

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イマジネーションの限界は性器。

昔から気になっていることがあります。
抽象とか風景とか人間以外の動物や植物をモチーフとしたアートには当て嵌まらないんですが、人間を使った創作物は多くのものに、作者のセクシャリティが現れます。

異性愛の男性の作品には、彼の好みのタイプの女性が登場します。
異性愛の女性の場合も同様。
同性愛の男性の作品には、彼の好みのタイプの男性が。
同性愛の女性の作品には…。以下同文。

これに気付いてしまうと、作品がとてもつまらなく思えてきます。

皆さん何もそんなに正直に申告してくれなくていいのに(笑)

何に対してペニスが勃起し、ヴァギナが濡れるのか、に作品が規定されるということに、アーティストはどう考えているのだろう?

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