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2006.10.30

狼花 新宿鮫Ⅸ。

すごいよかった。

しかし、読後しばらくたって反芻すると、「なんか、鮫島って、島耕作みたい・・・」と思ってしまった。

アウトサイダーだからこそ、異能・異才どもと心を通わすことができる・・・というシーンが多すぎ。なんだかんだいって、これってヒーローもので、そこの部分に限っては、つまんない。

秩序を深く考え、そのことによって逆説的に暴力団と手を結んでしまう香田警視正の方が、人間味があって共感できますよ。悪いとは思いますが。

あと、か弱き女性と思わせておいて、したたかに成長していく明蘭がステキでした。

そう見ると、諦念に凝り固まった犯罪者・仙田暴力団幹部の毛利など、バイプレイヤーの造詣がどれもすばらしく、重厚な作品です。

ただ、鮫島ってやっぱ嫌い。

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2006.10.29

[Between ECO & EGO2006]ツアーで川口ぶらぶら。

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午後、川口。
昨日のCCC円卓会議 in 松戸のゲスト、増井真理子さんが実行委員をつとめていらっしゃるアートプロジェクト[Between ECO & EGO2006]のツアーに参加してきました。

西川口には行ったことがあるのですが、なにげに初川口。
集合場所のKAWAGUCHI ART FACTORY(写真上)が駅から遠くていきなり迷いまくり・・・。
川口は、鋳物工場で栄えたまちなわけですが、鋳物産業が下火になったあと、つぶれた工場跡に高層マンションがガンガン建ち、駅前にはショッピングセンターがドーンと出来て、商業地域・工業地域・住宅地域というゾーニングがごちゃごちゃしていて、分かりにくい構造になっています。

KAWAGUCHI ART FACTORYは、現役の鋳物工場に併設されたアートセンターで、外見はトタン張りの工場そのもの。
ヒサヨシ・石川雷太・佐藤一枝・岡部昌生と4名のアーティストの展示が行われていましたが、“電磁波”をテーマにした石川雷太、フロッタージュで構成された岡部昌生の展示がとても充実していてすばらしかったです。

ちなみに、この会場は、平日は階下の鋳物工場が稼動しているため、熱気とか匂いもあるので、さらに生々しい体験になるので、オススメだそうです。

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個人の住居を使った芝崎邸(写真上)は、会場がコンパクトなせいもあり、10名のツアーで行くと狭くて充分に作品を楽しめませんでした。

燦ギャラリーのある商店街は、放置自転車がひどいけれど、自動車がないのでまあ歩きやすく楽しい感じ。

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masuii R.D.R(写真上)の丸山芳子のインスタレーションは、川口の鋳物工場から出た廃棄物と“のろ”と呼ばれるスラグを使ったもの。見ごたえがありました。
masuii R.D.Rは、リノベーションされた空間自体もステキです。

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川口市立ギャラリー・アトリア(写真上)は、天井がとても高い気持ちのよい空間で、いろいろと面白いことができそうな感じでした。

[Between ECO & EGO]は、アーティスト・イニシアティブで進められているプロジェクトで、参加しているアーティストも実力派ばかりで、安心して楽しめるものでした。

川口を代表する産業=鋳物をフィーチャーし、まちのアート資源とオーガニゼーションをつなぐ優れたシステムです。

観客の立場からは、点在する会場を束ねる工夫がもうひとつくらい欲しい感じ。
今回のようなツアーに参加すると、プロジェクトの全体がよく分かるし、まちの概観もつかめるので、とてもよかったですー。

増井様、ありがとうございました。  
  

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2006.10.28

CCC円卓会議in松戸。

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CCC円卓会議in松戸

日時:2006年10月28日(土)14:00-16:00
会場:聖徳大学生涯教育センター

<ゲスト>
増井真理子(アート記念日実行委員会)
岩崎美冴(取手アートプロジェクト・チーフインターン)
小熊浩典(NPO法人こぱてぃ-子ども参画イニシアティブ
齊藤ゆか(聖徳大学生涯教育文化学科・講師) 
夏秋英房(聖徳大学人文学部児童学科・助教授)
大成哲雄(聖徳大学児童学科・講師)

<進行>
山浦彬仁(コミュニティアートふなばし)

「千葉クリエイティブ・クラスター」の企画、CCC円卓会議の松戸バージョン。
CCC円卓会議は、地域のキーパーソンのもとを訪問し、各地域のアート環境について話し、ネットワーキングを薦めるという、「アート無きアートプロジェクト」です。
詳しい報告は山浦くんからアップされると思いますが、今回は「子ども」「松戸」という表テーマの面白さもさることながら、増井さん・岩崎さんといった力量のあるコーディネーターのお仕事についてくわしくお話が伺えたことが収穫でした。

アートプロジェクトにおいて、「人格」というのは、スキルを超えたスキルですねー。

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2006.10.27

台東デザイナーズビレッジ。

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夜、電車を乗り換えようと、秋葉原駅を降りたら、すごいかっこいいサウンドが。
DJが入った6人編成のJAZZバンドがストリートライブをしていた。
ダンス系のJAZZに、エレクトロニカなDJがむっちゃかっこいい。
ライブは警察官が来てすぐに終わってしまったのですが、終了後CDがすごい勢いで売れていました。
僕ももちろん買いました。バンドの名前はJABBERLOOP

今日は台東デザイナーズビレッジで、11月19日(日)の「きき耳 2006」の打ち合わせ。
台東デザイナーズビレッジは、台東区が運営するデザインや伝統工業を主体とする事業者のためのインキュベーション施設。
小学校だった建物の転用ということで、みなとNPOハウスにしすがも創造舎京都芸術センターと同じカテゴリーに入る施設ですが、アート系とはまた違った雰囲気でした。
コミュニティケア活動支援センターの佐藤修さんを筆頭に、“村長”の鈴木淳さんにも加わっていただいての打ち合わせ、いつもに増してテンポ良く進み、とても画期的なフォーラムになりそうですー。

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2006.10.26

不思議の国のペニス。

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デビュー作の「黒冷水」が面白かったのと、若い男性作家が選ぶとはおおよそ思えないタイトルにぎょっとして買ってしまった羽田圭介「不思議の国のペニス」

主観的で妄想チックな視点が非常にリアルだった「黒冷水」でしたが、今回はさらに面白さ倍増。
中学生高校生男子のメンタルの中心はチンコなわけですが、そのチンコ中心の精神世界を正確に描いた表現ってありそでなかった。
村上龍の「69」とかもチンコを描いていないという点で、決定的に深みがない。
中高生のチンコというものは、環境にビビッドに反応して、一日に何度も勃起と収縮を繰り返すものだし、客観的に眺める自分のチンコはまさに成長過程であるのと、「包茎だったらどうしよう」「小さかったらどうしよう」「形が変だったらどうしよう」という悩みは、思春期にとどまらず男子の生涯のアイデンティティの重要なパートを占めるわけです。
女性器に対して、男性器は排尿のために一日に何度と無く手で触るし。

てな、チンコに対する関心と観察が小説を通して貫いている本作は、チンコ青春小説の殿堂入りです。
と、バカなことばかり書いているとお思いでしょうが、それこそペニスに導かれて他者を思いやり、女性に想像を膨らませ、異世界に足を踏み入れ心を成長させていく思春期男子の生態と内面が実に正確に描かれている文学作品です。
性的な衝動というのは、心の成長の原動力になっているというのがとてもよく分かります。
タイトルやネタこそスキャンダルですが、この王道を行く青春小説が20歳そこそこの著者によって書かれているということに驚きです。
一昔前なら、こういったタイトル&内容の作品って、エロを売り物にしている女性作家とかサブカル系中年作家とかが書いてたよね。

表現というものの主体は、異性愛の日本人成人男子でした。
これまで、エイリアンとして、女性・子ども・老人・障害者・異民族などの“マイノリティ”が芸術作品で材料にされてきました。
反面、その“マイノリティ”のご主人様たる異性愛の日本人成人男子が舞台の上で生理・生態を腑分けされるような芸術作品はありませんでした。
「不思議の国のペニス」は、高校生が主人公ではありますが、“マイノリティ”っぽさがないのが特徴です。

それはそうと、この主人公はバカ話する友だちとかも一応いるし、合コンなんて場面にも立ち会っているので、“チンコナビ”がのびのびとその役を果たことができているわけです。
これが、コミュニケーション能力が低いボディにくっついてたんじゃ、チンコもナビゲーターとして力を発揮することもできず、それこそ排尿とオナニーの道具にしかならないわけです。
というと、やはり思春期以前に友だちと遊びまわる経験を豊富に重ねておかないと、思春期になっても他者・異世界への関心が展開しないし、独り立ちもしづらくなりますねー。
チンコが活躍できない思春期というのは、いったいどのような非常事態なのかシュミレートしてみてから、僕のブログを「下品でやーね」などと言って欲しい。ふふふ。←なんて笑ってる場合じゃないんだよ。

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2006.10.23

smartball公演「My Legendary Girlfriend 」。

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smartball公演「My Legendary Girlfriend 」、めっちゃよかった。

現代口語体で淡々と語られる救いの無い話、おぞましい話自体を追うことはそんなに重要ではない。孤独では耐えられないが、愛と信頼で結ばれることが絶望的な現代人の姿が、実に正確に描かれた優れた作品でした。

役者が全裸になってのセックスシーンが何回も出てくるのですが、非常にリアルな行為から放射されるのは、空しさ・滑稽さ・悲しさ。

ツァイ・ミンリャンの「西瓜」でもリアルなセックスシーンが重要なファクターを占めていましたが、私たちは性行為という最もプライベートな空間をステージに上げて自らの生の検証を行っているわけですな。

終盤でこれで終わり?と思える暗転が数回あるのも、終わっても終わってもまだ続く悪夢、といった趣で作品世界をダメ押ししていて効果的だったと思います。

4人の女優が全員個性的で魅力的。力があり、素晴らしかったです。が、フライヤーの写真はあまりにもブスすぎ。あまりにもブスなんで最初もらったフライヤー、捨てましたもん。デザイナーあるいは写真家は一考の余地あり。

てなことは置いといて、
音楽で煽り、演技でテンションをあげて作られる「感動」とはまったく次元の異なる、真実を知る喜びとでもいうようなものが体を突きぬけ、夜空に向って

「最高だーーーーーーーっ!!!」

と叫びたくなるようなクリエイションでした。

し、

演劇ファン(小劇場ファン?)ってなんであんなにもモテなさそうなんでしょーか?特に男性。
これほど優れたアートを創り出しているんだから、smartballはもっと違った層にアピールすることを考えた方がいいじゃないでしょうか。
昔の泉谷しげるのコンサートの客みたい・・・とかいうとさらに分かりにくくなるか(笑

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2006.10.22

「踊りに行くぜ!in 前橋」。

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今日は、午前中に八街でインスタレーションの解体作業、午後は船橋で11月の門脇篤さんのプロジェクトの挨拶まわり、そして夜は前橋。
なんか移動距離長いですね。ぜんぜん疲れないですが。

前橋は、「踊りに行くぜ!in 前橋」
11月にある「全国アートNPOフォーラム in 別府」で、これまでのフォーラム開催地の「その後」を検証するセッションを担当するので、昨年の開催地・前橋のちょうど一年後を観る、ということが目的でした。

早めに着いたので、まずは、昨年僕がモデレーターを担当した若手アーティストのセッションの会場となった、カフェ「Yahman's」に直行。
マスターの山本真彦さんは、今年CCC円卓会議 in 千葉にゲストとして来ていただいて以来です。
やはりお店にいる時の方がイケメン度が20%アップですな(笑
山本さんは、弁天通り近辺で地域づくりに関心がある同世代を集めて、新しいムーブメントを作り出そうとしています。
アート・デザイン・地域づくりが自然な形で進んでいるのは、山本さんの人徳です。
そこに、やはり昨年のセッションのパネリストのアーティスト・茂木康一さんが現れ、昨年の再現のような状態になりました。感激。

皆で、裏通りを見物しながら、「踊りに行くぜ!in 前橋」会場の旧麻屋デパートに行きました。
JCDNの佐東さん、楽の会の清水さん、そしてそして前橋芸術週間の小見さんとあれこれお話する。

ほうほう堂の商店街でのストリートパフォーマンスで「踊りに行くぜ!in 前橋」が始まりました。
アーケードを往来し、やがて観客を場内にお出迎えする可愛らしいパフォーマンス。
今は廃墟となっている、旧麻屋デパートの2階に上がるとBenny Mossがすでにパフォーマンスを開始しています。
廃墟の空間で、テクノを大音量でかけ、ときにユーモラスに、ときにシリアスに彼女たちの“旅”を描く作品。
以前見た東京コンペ#2のバージョンよりも、音楽がかっこよくなって、根岸由季のムーブメントは黒光りするような切れ味。垣内友香里は音楽から浮いていて不思議な存在感だった。

屋上でパフォーマンスの室伏鴻は、人間SFX。雨がぱらつく中、全身を銀色に塗ったクリーチャーが蠢き・吼える姿は、映画を観ているようでした。

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風の村で毛糸まきまき。

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午前、八街。
山本さんと先週のCCC円卓会議 in 八街の際に設置した門脇篤さんの野外インスタレーション作品の解体作業。
風の村の建物からコスモス畑や遊歩道に張り巡らされたカラフルな毛糸は本当にステキです。
門脇さんのプロジェクトが素晴らしいのは、毛糸によって異化される風景というビジュアルの美しさもさることながら、作品がその地に住む人・関わる人の思いと営みを祝福するようにつくられている点です。
作品を受入れる人々との念入りな打ち合わせ、アーティストの方がコーディネイターよりも詳しくなっているという事前のリサーチetc.
今日の我々は緑に囲まれた村でひたすら毛糸まきまき。幸せ・・・。

風の村は、日本でもトップレベルの老人福祉施設・・・をはるかに越えた複合型地域コミュニティセンターです。
今回のCCCの企画&門脇さんに触発されて、「アート週間」なるものまで急遽開催する盛り上がりとなりました。
併設されているカフェ「アルルカン」には、生々しい裸婦の絵がズラーっと壁に展示してあって、あせった・・・(笑
責任者の冨永さんに「ア、アバンギャルドな展示デスネ・・・」と遠まわしに言ったら、「ハハハ。内部でも賛否両論ですよー」と笑っていらっしゃった。
こうした自由でのびのびとした精神、これこそが組織の元気度の表れですねー。

仙台の門脇さんに終了報告の電話を入れて、船橋に帰る。
こんどは11月の船橋のプロジェクトの挨拶まわりー。

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2006.10.21

「ビル・ヴィオラ:はつゆめ」&糖朝には勝てず。

Bill_1 夜、新宿~渋谷とぶらぶら買い物。
気になっていた、ダーティ・ダズン・ブラスバンドの新作は、試聴したらいまいちだったので、スルー。

六本木の森美術館に「ビル・ヴィオラ:はつゆめ」展を観にいく。
一人のアーティストの作品ばかりで、これだけ大規模なビデオアートの展覧会というのは、初めてです。
すごい見ごたえ。

液晶ディスプレイに超スローモーションのビデオを映しほとんど絵画のように見える一連の作品の美しさに感動しました。
巨大スクリーンに投影される神話的ヴィジョンの「ミレニアムの5天使」の荘厳さは、コンテンポラリーアートの到達点と言って良いでしょう。
見逃すと後悔する展覧会ですよっ。

それにしても、今の季節から冬の「東京シティビュー」の夜景の素晴らしさ。
これまた経験したものではない、至福のひと時ですねー。
ラブリーな東京タワーが眼下に見えるというぜいたく。

時間も早かったので、なんとなく六本木から青山~表参道までぶらぶら歩いて、愛する「糖朝」に。
ここや「TORAYA cafe」に来ると思わずメニューの一列全部オーダーしたくなる衝動に駆られるんですが、今日はおとなしくマンゴープリンだけ食べて帰りました。
燕巣入り杏仁デザートとか、豆腐花、百合根入りごま汁粉とかも食べたかったも食べたかった・・・。

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「縁台」が届きました!

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夏にCCC円卓会議で伺った、東鳴子ゆめ会議の大沼さんから、「縁台」が届きました!
東鳴子の間伐材で作った、皆さまの思いのこもった縁台です。
11月の「きらきら夢ひろば」で、お披露目いたします!

朝、「船橋よみうり」の取材。
初対面の記者さんは、知り合いの知り合いで、異常に話が盛り上がってしまいました。

午前、船橋まちづくりステーション「nano」でミーティング。
山浦くんの「A to Z」みやげの奈良美智のイラスト入りカップ酒セットがめっちゃ可愛くて大人気。

午後、某NPO助成プログラムに関する座談会。
福祉・子ども・国際協力・スポーツ・若者支援と大きなNPOばかり集まる中、アート代表がコミュニティアート・ふなばし。よかったんでしょうか・・・。
NPO活動に関する助成プログラムにはいろいろなものがありますが、体制もいろいろ。
しっかりとした社会貢献部門がある企業から、兼務でやっている大変そうなプログラム、専門機関に委託している企業もあります。
いずれにしても、NPO側も助成プログラムが栄えていただきたいので、宣伝を買って出たり、社内向けにサンキューレターを送ったりと、“支援の支援”に頑張っているのですー。

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2006.10.19

連打、連打。

今日は、午後「フェスタ“演、鑑、語”in船橋」実行委員会、夜は「アイラブふなばし実行委員会」でした。会議連打w。

「フェスタ“演、鑑、語”in船橋」は千葉県が主催のフォーラムで、コミュニティアート・ふなばしが開催した「第3回全国アートNPOフォーラム 船橋セッション」がモデルということです。終了後も語り草になるとはうれしい限りです。
鈴木忠志さんの基調講演、デキシK粟津裕介さんのショウケース、テーマ別トークセッションなど、盛りだくさんなので、オススメです。ちなみに僕は実行委員長です。

10月11月は、なんだかよくわからないうちにたくさんのイベントがありますー。

・10月28日(土)「CCC円卓会議 in 松戸」
・11月4日(土)「きらきら夢ひろば」&「山口横丁ストリートフェスタ2006」
・11月5日(日)「船橋まちづくり会議2006 秋」
・11月19日(日)インキュベーション型コムケアフォーラム「きき耳2006」
・11月20日(月)アサヒビールロビーコンサート
・11月23日(祝)「フェスタ“演、鑑、語”in船橋」
・11月24日(金)-26(日)「全国アートNPOフォーラムin別府」

「全国アートNPOフォーラムin別府」は分科会のモデレーター、アサヒビールロビーコンサートは制作、他はすべて主催もしくは企画者。
我ことながら、コミュニティアート・ふなばしの働きぶりはすごいねー。

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2006.10.17

チャリT企画公演「アベベのベ」~物語るということの最新型。

前から気になっていたチャリT企画の公演「アベベのベ」を観にいきました。楽日。
ちなみに、週末はあらゆる催しが立て込んでいるので、平日の公演って助かります。

今から5年後の2011年10月、とあるコンビニの控え室を舞台にした、1シチュエーションの会話劇。
“社会派”というイメージの劇団なんですが、今回のお話は、安部政権が5年続き、憲法改正のための国民投票法の投票日前夜という設定で、憲法改正の是非・拉致問題などが出てくるわけですが、コンビニが舞台なだけあって登場人物がとってもフツーの人。

・狡いフツーの人
・優柔不断なフツーの人
・真面目なフツーの人
・賢いフツーの人

etc.、フツーの人が、時給が50円高いとか廃棄の弁当をくすねるとか、スケールのちっちゃいハナシがだらだらととめどなく続いていく。
だんだんと浮かび上がっていくのが低賃金でやりがいもない仕事に従事し、そんななかでもささやかな楽しみを見出そうとしている、貧しい庶民の暮らし。

そんな庶民は低賃金労働の中で、ぼろぼろに疲れ、生きがいを持ってはたらいていた者も腐っていく・・・。
出口は無し。

追い詰められていく庶民が、その場しのぎの“突破口”を求めて、「憲法ってやつが変われば自分の生活も変わるかも」と思わされて、操作されていく様子が、説明を排した日常会話で綴られていくのは非常にスリリングでした。

チャリT企画を“社会派”と呼ぶのはちょっと違うと思いました。
稲作をしている民族が稲作をテーマにした劇をつくるのは当たり前。
牧畜をしている民族が牧畜を背景としたアートをつくるのは当たり前。
チャリT企画は、今の日本を生きる人々の思いや体験を的確に切り取り、アートとして提示する手立てに優れたアーティストということなんだと思いました。

「東京ノート」に続く優れた作品です。

文句をつけるとしたら、これほど優れた演劇を、「演劇ファン」だけに観せておくのはもったいないです。
国益に反します。
チャリT企画はぜひまちに出て、東京を出て、この優れたお芝居を今を生きるすべての人に届けてもらいたいです。

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2006.10.15

「村田峰紀vs井手実」。

Bankart

門脇さんをお見送りし、caFのミーティングのあと、横浜へ。
BankART NYK村田峰紀オープンスタジオのパフォーマンス「村田峰紀vs井手実」を観ました。
vsとあるように、この日はいわゆる“対バン”形式で、井手実→村田峰紀という順でパフォーマンスが行われました。

井手実は、光る地球儀やライトを効果的に使った非常に知的なパフォーマンスでした。
照明を暗くしたがるダンサーって、なんか自分に自信が無いのを暗さでごまかしているような気がして、不快なことが多いのですが、井手実のパフォーマンスは、暗さが細やかな動きを際立たせるためのカンバスとして効果的に使われていました。
暗がりのなか、デスクに体を擦り付け、自分の体を撫でるパフォーマンスを見ていたら、皮膚感覚が転移してくるようでした。
その後の、照明を明滅させるパフォーマンスでは、断続的に届けられる光によって、網膜をマッサージされているようでした。彫刻とパフォーマンスを横断するアーティストの井手のこのパフォーマンス、ひょっとして、我々観客は井手の彫刻のマテリアルにされてしまったんじゃ・・・と不安になります(笑
「やばい・・・次はなんだろう????」とちょっとあせりながら期待していたら、村田峰紀のパフォーマンスに切り替わりました。

村田峰紀のパフォーマンスは、全裸の男がパイプ椅子に座り、うなり声をあげながら、本にペンで書きなぐるというものでした。
その書きなぐる勢いがすごいので、本のページが削られて、本が粉々になっていく姿を見せるというパフォーマンス。

「ひきこもり?」「狂人?」など、いろいろなことを想起させつつ、ひたすらこのアクションのみが続いていく。

こういった、ミニマムな行為の反復というものは、個人的にはとても好きです。

こういうものを観ていると「観客」がだんだん疲れてきて、さあ観てやるぞ!という観客の顔から仮面が外された素顔が露呈してしまうので、面白い。
「観客」を演じている人々の「演技」を麻痺させ、真のコミュニケーションへ誘う陰性の祭祀ようなパフォーマンスでした。

とても良質な2つのパフォーマンスが見られて、幸福な横浜の夜でございました。

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門脇篤さんと挨拶まわり。

Kadow 昨日のCCC円卓会議 in 八街につづき、門脇篤さんといっしょに、11月の「きらきら夢ひろば」「山口横丁ストリートフェスタ」のロケハンと挨拶まわり。

商店街の事務局長さん、森田呉服店etc.に伺い、商店街の状況を細かく伺い、こちらのプロジェクトについてもお話する。
門脇さんは、ほんとうに話上手で、商店街関係の方々ともぽんぽんとテンポ良くハナシを進めてくださるので、ご一緒していて楽しい。
お昼は、手打ち蕎麦の大和屋で皆でおいしい蕎麦を食べる。

11月は、同じ日に2ヶ所で門脇さんのプロジェクトが展開されます。
楽しみ~。

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2006.10.12

「アサヒ・アート・フェスティバル 2007」に向けて。

吾妻橋のアサヒビール本社で、アサヒ・アート・フェスティバル実行委員会。
今回が、「アサヒ・アート・フェスティバル2007実行委員会」の初回となります。

すでに公募が始まっている、AAF2007の企画の選考について、各企画の検証の方法、2006年から始まった「AAF学校」についてなどなど、重要な議題ばかりで、あっという間に3時間たちます。

個人的には、来年はアートプロジェクトの検証に興味があるんですが、今年力を入れた地域間ネットワークについてもブラッシュアップしないといけないし、AAF学校を来年は全国で開催するというのにも興味があるし・・・。自分が3人くらい必要ですね。

AAFには、コミュニティアート・ふなばしとしてとてもお世話になっているので、AAFが発展するために働きたい、という気持ちが強いのです。

アサヒ・アート・フェスティバル実行委員会は、希望者は誰でも参加できます。
まったくのボランティアですが、日本全国のアートプロジェクトについて知ることができますし、ネットワークがものすごく広がります。
オススメですよー。

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2006.10.09

AAN meets CCC。

Aan1008

「千葉クリエイティブ・クラスター」CCC円卓会議特別版として、横浜のAANを訪問してきました。
松林さん蔵本さんシモヤマの3名。

AANが入居している、北仲WHITEが今月でクローズということで、お忙しい中、嘉藤さん大友さんがにこやかに迎えてくださいました。

AANのアートアーカイブ事業や現在進行中のアートイニシアティブについてオハナシを伺い、「アサヒ・アート・フェスティバル2006」でも話題になっているアートの傾向や、クオリティ・オブ・ライフとアートについてなど、密度の高い対話の時間となりました。

嘉藤さん、大友さん、ありがとうございましたー。
CCCのポイントは、「キーパーソンによる濃密な対話」なのですが、まさにそれを体現できた一日でした。

終了後、みんなでBankART NYKのオープンスタジオを見学し、ZAIMまで歩き来年2月のAANのフォーラムのことなども相談。
ZAIMのカフェはすっごいオシャレでした。

BankART NYKや北仲WHITEと比べると、ZAIMは単なる古いビルの再利用ですねー。
全体的なオシャレ度は低し。
もっとも、今回は夜に見たので、明るい時間はどんな感じなのでしょうか。

そうそう、BankART NYKのオープンスタジオは、若手アーティスト・南 孝俊さんに会うために行ったのですが、南さんはアイドル然としたルックスなのにお話が非常に硬派・社会派で感銘を受けました。
ビデオインスタレーションがとても素敵な出来で、ぜひ一度組んでみたいと思いました。はい。

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2006.10.07

「西瓜」、必見ですョ!

Suika

「楽日」の感銘も胸にまだあたらしいツァイ・ミンリャンの新作「西瓜」、、、、、



すごかった・・・・。


開いた口がふさがらないです。


言語化不可能。


どしゃぶりの雨の中静寂が支配する「楽日」とうって変わって、「西瓜」の舞台は、干ばつで水の変わりに西瓜ジュースを飲む台北。主人公はAV男優。そしてミュージカル仕立て。

だけど、主人公の男女は台詞なし。

饒舌なのは、ミュージカルのシーンとそして、AV撮影のシーンにおける裸体なのです。

世界の映画事情を見ても、これほど性行為を真正面から描いた映画というのはないはず。というくらい生々しいAV撮影シーンがてんこもり。
主人公がAV女優に腰を打ち付ける音がバシバシ響く一般映画・・・。
ありえない。

さらに驚愕のラスト・・・は、映画館でぜひ目にしてくださいませ。

あたしゃ腰が抜けそうになりました。

このラストの意識の無い女優との激しく生々しいセックスシーンは、予定ではこの倍の長さだったんだけど、フランスの出資者がクレームをつけたために半分に削られたそうですが、齋藤綾子さんが監督との対談で言っているように、あれが倍の長さだったら、観客の体が持たないでしょう・・・。

世界で一番変態なフランス人にノンと言われるツァイ・ミンリャン。

一流の映画人になるかと思いきや、超過激なエロ傑作で度肝を抜くツァイ・ミンリャン。

乾燥した都市、できの悪いアトラクションのようなミュージカル、押さえ切れない衝動を持て余す男女。

すばらしすぎる・・・。

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2006.10.06

「レディ・イン・ザ・ウォーター」、いかったw。

Lady

M・ナイト・シャラマンの新作「レディ・イン・ザ・ウォーター」、賛否両論というか、否の方が多いようですが、




良かった・・・。

意識を変性するドラッグのような映画です。

とあるアパートのプールに出現した水の精・ストーリーを、元の世界に戻すために、住人たちが本人も気付いていない不思議な力を発揮して協力するというお話。

記号論者、治癒者、守護者、証人・・・といった不思議な力が、超俗物の住人に秘められているところがステキです。

一人ひとりの人間が、力を発揮することによってストーリーが本来あるべきところに戻り、世界が正しい方向に導かれるという、神話的な世界を、なんの変哲も無いアパートの日常を舞台に描ききるシャラマンのミラクルに目頭が熱くなりました。

市民がメディア操作によるパニックに押しつぶされているアメリカ社会そして追随する日本社会に対して、人間の持つイマジネーションの力を高らかに謳う、オリジナルストーリー。

この作品は、「人は皆それぞれが使命とパワーを持つ」という直接的なメッセージにも見えるんですが、「祭祀としての物語の上演」という印象を強く持ちました。
この作品を上映すること自体が、お神楽のような神事であり、世界にミラクルなパワーを取り戻す儀式として創られているのでは?

コンテンポラリーな材料を使いつつ、普遍的な世界を、今日に有効な形に描く手法にとても共感させられます。

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2006.10.05

団塊の世代→→→→→憂鬱。

2007年ショックとも呼ばれたりしていますが、いわゆる「団塊の世代」という層が、2007年ごろから、いっせいに定年退職してくると言われています。

地域活動の担い手として期待するとか、ボランティアに参加してもらおうとかいうプランがいろいろとあるようですが、僕はとても悲観的です。

昔でいうところの“年寄り”の役目を現代の高齢者は果たさない。
自分の欲望を満たすことばかりにご執心。

日本では、男性にしろ女性にしろ、いまだに年長者が年少者よりも偉いと思っている人が多いので、意味無くえばり散らすジジババが街にあふれるかと思うと、憂鬱になります。

若者でさえ、人のアドバイスを聞き入れないのに、まして自分のことを偉いと思い込んでいる団塊ジジババが人の教えに素直に耳を傾けるとは思えません。

しかし、団塊ジジババは、若者にくらべて、金・知識・人脈etc.を豊富に持っています。
人数も多いから、社会的な発言力も大きくなることが予想されます。

すると起こることは、老人による若者の支配・・・。

日本に住み続けるのが嫌になってきますなぁ。

どうせ日本も、カルフォルニアみたいに、「高齢者だけの街」ができるから別にいいか。

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2006.10.03

安全なアート。

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先週の「アサヒ・アート・フェスティバル2006」の最終報告会は、全国のアートプロジェクトの興味深い報告と同時に、おもしろい議論がされました。

そのなかでも、個人的に興味を引かれているのは、「アートの傾向」です。
日本で地域密着型あるいは市民参加型のアートが活発になっているのは、いわば流行のようなもので、ある程度の周期で衰勢を繰り返すもののようです。
僕は、劇場や美術館で見る“アート”があんまりおもしろいと思えないので、この流行は歓迎です。

ただ、地域密着型あるいは市民参加型のアートが流行っていることと、またアートマネジメントの考えが徐々に普及するに従って、いわゆる「安全なアート」が多くなっているような印象を受けます。

アートは、さまざまなものを表現するので、喜びや楽しみを表現するのと同じように、苦しみや悲しみも表現します。
安心を与えるのもアートですし、痛みやショックを与えるのもアートの持つ役割の一つです。

最近の傾向として、ショッキングな作品や、社会の不正義を告発するアートが減っているように感じます。
また、セックスを扱った作品も少なくなっているような。

「地域」「市民参加」「協働」などを織り込むと、受かりやすくなる助成金制度、その制度を使うために企画書を書くアートNPO、議会に表面的な“説明責任”を果たそうとする公立の美術館・劇場etc.のアートに関わる人の悪影響なのでしょうか?

社会意識が低いアーティストが悪いのでしょうか?

それとも、社会の不正義から目をそらせる現在の日本社会自体の方向性なのでしょうか?

どれも当たっていると思いますが、僕はアートNPOの立場なので、アートNPOが関わることによって気付かないうちに“安全なアート”ばかりを送り出したりすることがないように、社会の問題を隠蔽することに加担しないようにありたいものでございますー。

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2006.10.01

アサヒ・アート・フェスティバル2006 最終報告会。

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昨日と今日の2日間、「アサヒ・アート・フェスティバル2006」の最終報告会が開かれました。
1日目は全参加企画の報告。コミュニティアート・ふなばしの「千葉クリエイティブ・クラスター」の報告は、蔵本さんがばっちり決めてくれました。
2日目は「アサヒ・アート・フェスティバル」について意見を出し合う分科会とパネルディスカッションが開催されました。
飲み会が激しくて、激眠。

僕は、分科会「ネットワーク」のモデレーターを担当。

記録をアップしますね。

アサヒ・アート・フェスティバル2006では、企画間の交流を促進するため、旅費の補助を行いました。
「カフェ・ライン」「フォーラムキャラバン」といった、過去のネットワーク企画も踏まえ、AAFにおけるネットワークの検証を行い、次年度の企画に反映させることを目的に、ディスカッションを行いました。

●出席者からは、以下のようなコメントが寄せられました。

・地域で活動していると、団体の風通しが悪くなることがある。こうした状況を打破するためにも、他の企画との交流が有効。
・“ネットワーク”を自己目的化させないことが重要。ネットワークの目的と効果をオンタイムでチェックすべき。
・他の企画を訪問し、準備作業をいっしょに行ったことが、深い交流につながった。
・交流はしたいが、旅費が非常に高いことが障害になっている。
・ネットワークに参加したいが、イベントの会期中などは時間がない。
・各団体のトップ(代表)がネットワークに参加することが重要だが、現場を取り仕切っている若手スタッフが他の現場を見ることが非常に重要。

●今後のネットワーク企画のプランとしては、以下のものがあげられました。

・「ネットワーク会議」を、東京だけでなく、各地で開催する。
・各企画ご当地の観光資源をアピールし、自費でも訪れたくなるようにアピールする。
・AAF以外のイベントと関連させて招聘を行う。
・助成金の5%を交流に使うようにお願いする。
・1人の人がAAFの全企画を見て回るということは、有効なのではないか。

以上。

全国のアートプロデューサーの集まりだけに、現場の知が凝縮された場となりました。
これ以外にも、コミュニティにおけるプロジェクトの構造の分析や、アートの質についてなど、おもしろいコメント・報告が満載。

全国のプロデューサーの皆さまとも心おきなく話せるようになり、充実した2日間。

次は、青森と別府の「全国アートNPOフォーラム」、がんばります!

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