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2006.08.31

最大の防御、それは何でしょう?

ジェットエンジンは100万円もしない。
これに爆弾をつけたら、ミサイルのいっちょできあがり。

というわけで、テロなんていつ誰が起こしても不思議じゃないわけです。

これに対抗するには、

「他人に恨まれるようなことをしない」

これしかない。

とおっしゃってたのは、「エアボード」の八谷和彦さん。

すごい説得力ある。

それはそうと、年下の男のことを「くん」付けで呼んでる人。
プライベートな仲良しならともかく、ビジネスの場でやっている人、憎まれてますよ~(毒

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2006.08.27

「46億年の恋」~クイアフィルムは過去のものか。

46 コミュニティアート・ふなばしの定例ミーティングのあと、六本木に。

六本木ヒルズのトラヤ・カフェで、「ミルクとあずき茶のみぞれ」を食べる。
今年はなぜかカキ氷を食べない夏でした。
けっこう暑かったわりには、神楽坂・紀の善の の氷あんずも、氷白玉も食べてない。

???

なんででしょうー。

というわけで、今年はじめてのカキ氷。
さっぱりとした甘さ、底に入っている餡ペーストがおいしくて、幸せ。

三池崇史監督は、「殺し屋1」がとってもがっかりしたので、あまり期待せず観にいった「46億年の恋」は、最初から最後まで、高いテンションが保たれた秀作でした。

金森穣さんが変なダンサー役で出てて、あんまし脈絡無く土人のようなコスチュームで踊るシーンは、ダンスが観れてうれしいんですが、一般客はいったいどう思ったのだろう。
松田龍平は、あいかわらず台詞がぶちぶちと辛気臭く、好きになれない・・・と思いつつも、全身で演技し、スクリーンを牽引できる映画俳優だと認めざるを得ません。
安藤政信の清潔感のある狂人演技は、素晴らしかった。
窪塚俊介は、なんか顔がむくんでいるようなのがとても気になるが、阿呆のような台詞回しがこの人の地を観ているようで、よかった。

とても乱暴な表現をするならば、プラトニックなBLもののような作品なんですが、非日常の光景と主人公の魂の彷徨いが一体となった夢のようなおもしろい映画でした。
床に線が描かれただけで表現される独房のシーンは、ドッグヴィルのパクリ?なんでしょうが、確信犯のパクリは嫌いじゃないんで○。

三池監督のコメントがステキ。この映画を言い尽くしてます。

三池「映画がスクリーンに流れているのを、ぼんやりと眺めていただければと思います。ただ映画館のイスに座って、一時間半程度の時間をぼうっと過ごしても らう、そういう作品です。追うべきストーリーが途中で消失し、時間の流れもあまり関係なくなり、ただ今起こっているものを眺めているうちに、最後には一緒 に宇宙まで飛んでいってもらう、と(笑)。
http://www.cs-tv.net/blog/000638.html

しかし、「真夜中の弥次さん喜多さん」といい「46億年の恋」といい、昔の「クイアフィルム」とか言ってた時代が遥か遠くに見えるような良質のゲイテイスティな映画が出現しているのに対して、レズビアンを題材にした映画は、まだ商業ベースではないような。

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2006.08.25

「スタンレーの魔女」「ダブル・ハッピネス」。

Double 電車で寝過ごして、起きたら新宿だった・・・。
これも天のお導きかと思って、南口のGAPに行って、パンツを物色していたところ、カーゴパンツを掲げていたそのときに、スペースノイドの伊藤さんに声をかけられた。
すごい久しぶり&グッドタイミング。
スペースノイドの9月公演は、いきなし松本零士原作の「スタンレーの魔女」なもんで、とうとうスペースノイドもまともな劇団になってしまったのかと、心配していたところでした(すごい余計なお世話)。

ライブ・演劇公演・ストリートパフォーマンス・お笑いと、さまざまな形態の活動を目まぐるしくローテーションしているスペースノイドは、一般の演劇ファンや演劇関係者からはとらえどころがない集団と思われていると思いますが、独自の姿勢がすばらしいと思います。
スタンスなんか、自分で決めればいいんだよね。

あれこれ話が盛り上がり、GAPの店員にすっかり訝しがられてしまいました。

「ダブル・ハッピネス」杉山文野著がとてもおもしろかった。
性同一性障害の人のエッセイという形態は、いわゆるマイノリティが自分のことを書くパターンなわけですが、“体育会系男子”の実直さを巧みな筆致で描いていて、一人の若者の身辺記として楽しく読める。
杉山さん、チャーミングです。

Image254

「ダブル・ハッピネス」を読んでいたら、猛烈に歌舞伎町「すずや」のとんかつ茶漬けが食べたくなったので、明日の「CCC円卓会議 in 銚子」ウリパラムのライブに使う座布団を買って大荷物を抱えたまま、「すずや」に。
夏限定の冷たいバージョンのとんかつ茶漬けを頼んだのですが、脂身の少ないとんかつ・しょう油ダレ・刻みのり・アラレ(お茶漬けに入っているアレ)に、濃く入れた冷茶がぴったりで、いくらでも食べられる。
というか、お茶をかけないままでも腹いっぱい食べたいし、お茶漬けバージョンでも腹いっぱい食べたい・・・。超迷いながら貪り食べてしまう、悩ましい美味でした。
「すずや」は歌舞伎町の入り口に位置するんですが、お客さんがみんななんかしらないけどパワフルでとても雰囲気がよかった。
デート客、多し。

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2006.08.24

「ファントム・オブ・パラダイス」。

Para 最近、「オペラ座の怪人」関係の資料を集めてます。
ウェーバーのミュージカルは激しく関心がないんですが、ガストン・ルルーの原作はおもしろそう。
怪奇小説の系譜も調べたいです。
最初に映画化された、ロン・チェイニー出演のサイレント・バージョンが今日届いてました。

昨日は、アーサー・ルービン版の「オペラの怪人」(超つまんなかった・・・)、今日はブライアン・デ・パルマ版「ファントム・オブ・パラダイス」を観てました。
「ファントム・オブ・パラダイス」は、最高。
ラストの狂乱のライブシーンが素晴らしい。こんなの映画館で上映していいのか?というくらいクレイジーで感激w。
ファントム以上にバケモノなスワンも素晴らしいー。
もはや「オペラ座の怪人」の翻案というレベルを超えているような気もしますが、これくらいパワーがある作品こそ、オマージュと呼ぶにふさわしいと思います。
人間という存在の、醜さ・愚かさ・小ささを怒涛のバカパワーで描ききる、超一流のB級映画です。

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2006.08.23

CAP HOUSE、別次元の豊穣さ。

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「淡路島アートフェスティバル2006」からの帰り、時間があったので、神戸の若手アーティスト・権基英さんとお茶。
その後、権さんといっしょにCAP HOUSEに行ってきました。
CAP HOUSEは、旧神戸移住センターの建物を活用して、アーティストの創造拠点としている特定非営利活動法人芸術と計画会議(CAP)によるプロジェクトです。

CAPの下田さん、杉山さんとはアートNPOリンクでいつもお会いしているのですが、会議のときはあわただしくゆっくりお話することもなかったので、今回の訪問はとても楽しみでした。

Cap02

Cap03

CAP HOUSEは、アーティストのアトリエにギャラリーとカフェを併設した、100%アーティストによるアーティストのための創造拠点です。
そう、アートNPOが日本でも活発になっていますが、CAP HOUSEは、アーティストによる運営という点が大きな特徴です。
CAP HOUSEの間取りなどは、サイトにありますので、ご覧いただくとして、ともかく広い!大きい!そして何にもない(笑
北仲WHITEを3倍くらいの大きさにして、倍くらいボロくした感じ。
しかし、その雰囲気は、「ここが日本か?!」と思うくらいの自由でクリエイティブな空気が大きな建物全体に充満しています。
CAP HOUSEほどの規模のアーティスト・ランの創造拠点は世界的にもそうはないと思います。まさしく日本を代表するアートセンターと言って差し支えないでしょう。

今回は、創設者である杉山さんに1階から4階までくまなくご案内していただくという幸運に恵まれました。
7年間にわたって、育ってきた場所の豊穣なパワーを感じるスポットです。
CAP HOUSEは、まさにアーティストにとって本当に使いやすい拠点とは?
ということに関して、細部にわたってまでディスカッションを重ね、その活動をアーカイブとしてすべて保存してあるという(!)点も、凡百のアートスペースや集団と大きく異なる点だと思います。
これがまた、サイトでみることができるというのもまた、すごい・・・。

大先輩の豊穣な仕事に圧倒され大感激のCAP HOUSE訪問でした。

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マッチポイント、よかったー!

Mach 「マッチポイント」、すごい面白かった。
自分的にいって、ベストは、終盤の幽霊が登場するシーンです。
死者と対話する、というモチーフって好きなんですよね。
真の意味で、大人のための映画。

スカーレット・ヨハンソンがあちこちで誉められていますが、確かに単なるエロ美人にとどまらない演技力で、存在感あり。

しかし!主役のジョナサン・リース・メイヤーズの卑しさは特筆ものの好演です。下流社会に贈るファンタジーですね。

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2006.08.22

船橋、あたらしいキーパーソン。

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午後、船橋まちづくりステーション「nano」で、船橋よみうりの取材。
船橋をフィールドに活動するようになって、9年目になりますが、単なる事務所ではなく、“まちの縁側”として開かれたスペースをようやくつくることができそうです。
↑写真のように、nanoでは、各地のアートプロジェクトやまちづくりの資料を閲覧できるように準備を進めています。
船橋よみうりの記者・古川さんは、本当に船橋の隅から隅までを歩き倒し、たとえ小さくても大切なできごとを紙面に載せていらっしゃいます。船橋の偉人です。
船橋よみうりは、クオリティがすごく高いので、コミュニティ新聞を見る目が変わります。一見の価値ありですよ。

取材の後、ヤフオクで買った、カタログラックを、ふなばし駅前図書館に大場くんと運ぶ。
代表の岡さんへのプレゼントです。
岡さんが代表する、NPO法人情報ステーションは、船橋でいまいちばん勢いがあるNPOだと思います。
駅前フリーマーケット、駅前図書館といったかゆいところに手が届くチャーミングな事業を、22歳の若さで次々に成功させているあたり、尊敬に値します。
唯一の欠点は、岡さんの話はとても面白いため、ついつい話し込んで次の予定に遅れてしまうことです(笑

夜、本郷。コミュニティケア活動支援センター
11月19日にある、インキュベーション型コムケアフォーラムの会議。
これまでの資金助成でもユニークなスタンスで有名なコムケアは、資金助成プログラムを進化させた、市民団体の事業を支援する新しいプログラムを開発中。
今回のフォーラムがその第1弾となるのです。

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2006.08.21

「GOTEN GOTEN 2006アート湯治祭」。

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東鳴子で開催された「GOTEN GOTEN 2006アート湯治祭」のリポートを、「千葉クリエイティブ・クラスター」のサイトにアップしました。
ご覧くださいませ。

とても長いと各方面から不評のシモヤマリポートですが、それには理由があります。

・関わったスタッフのお名前は、ご本人が不快でなければできるだけ全員書く。
 →単に“スタッフの方々”では」なるべく済まさない。
・アーティストのお名前や作品名はできるだけ正確な表記をする。
 →有名無名を問わず。氏名表示権の考えに準ずるものです。
・単なる見聞記にとどまらない比較や考察を行う。

なーんてやってると、長くなるわけです。

「GOTEN GOTEN 2006アート湯治祭」についてリポートに書かなかったことをこっちに書きますー。

・鳴子名物「栗団子」は優れものの味だった。
・pH1.7、強酸性の潟沼の水は酸っぱかった(驚)。
・湯治は3泊以上が望ましいそうです。

栗団子。僕はお菓子ハンターの異名を取る、美味しいお菓子の狩人なんで、そこいらの土産物のクッキーや餅には興味ナシ。
しかし、餅屋さんで、栗団子の日持ちについて聞いた時の、店の奥さんの「日持ちはしません(きっぱり)」にやられました。
そう、本当においしいお菓子は日持ちがしないものが多いんですよねー。

潟沼の水は、火山の影響で、全国有数の高い酸性度なのです。
「pH1.7」つったら、酢かレモン汁ですよっ。というわけで、そんなに酸性が強いなら食中毒菌も心配あるまいし、と思い口に含んだら、酸っぱい。
が、旅館大沼の大沼さんに「この水を飲んだのはあなたが初めてですよ」とあきれられました。
考えてみたら重金属とか溶けてるかもしれないですよね・・・。まあ、飲んではいないし。

泊めていただいた旅館大沼は、重曹泉かけ流しの8つのお風呂を有する超本格派の湯治旅館。
お湯がまろやかで、染み込むようです。
極楽・・・とか思ってたら、湯治はそんなに甘くなかった。
2泊した3日目の朝、からだがだるい・・・。
湯治は、最初の何日目かに、からだに蓄積した毒素がでてくることがあって、一時的に具合が悪くなることがままあるそうですが、僕のばあいもそれでしょう。
普段の生活の無茶をズバっと指摘される湯治は、けっして甘やかなだけの癒しではないのです。
魅力的でした。※その後、帰った今でも調子がすごくいいです!

今回の最大の収穫は、門脇篤さん、大場陽子さんといった非常に優れたアーティストを出会えたこと。
さらには、旅館大沼の大沼伸治さんというすばらしい地域プロデューサーと仲良くなれたことです。
日本にもまだまだすごい人がいっぱいいらっしゃいますねー。

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2006.08.19

平野憲さんの追悼コンサート。

15日:事務仕事。

16日~18日:東鳴子「GOTEN GOTEN2006」でCCC円卓会議。

        帰りに仙台に立ち寄って、せんだい演劇工房10-BOXとせんだいメディアテーク視察。

19日:平野憲さんの追悼コンサート。

という感じでした。

今日の平野さんの追悼コンサートは、昨年「フリフリ プロジェクト」に参加していただいた、ベーシスト・平野憲さんが急逝されたことにともなって、身近なひとが企画したものです。

会場の志津コミュニティセンターのホールいっぱいに集まった人、人、人を目の当たりにして、平野さんのお人柄が改めて偲ばれました。

僕は、「フリフリ プロジェクト」のビデオと写真を投影しながら、坪井さん、鈴木さん、丹羽さんと平野さんに関する思い出をお話させていただきました。

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2006.08.14

「淡路島アートフェスティバル2006」。

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「淡路島アートフェスティバル2006」に行って来ました。
「千葉クリエイティブ・クラスター」の方にリポートをアップしたので、ぜひ読んでやってくださいまし。

オフィシャルなリポートに書かなかったこと。

・リゾレッタの「ブルーベリーのリゾット」は最高だ。毎日食べたい。
・AWAJIC HORRORの安部さんと、ホラー映画談義を朝までやりたい。
・日の出亭のお風呂に入ってみたい。

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「ブルーベリーのリゾット」というのが、ほんとうにすごかった!!!
フレッシュブルーベリーが入ったリゾットで、レモンの味が強いんですよ。それでいて、甘くはなくてブイヨンも効いているという、ジャンルは違うけど、鴨のオレンジソースのような料理。
ミステリアスで、超美味。

あああ、淡路島、また行きたい~。

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2006.08.10

エリザベス、強すぎじゃないですか?

「寿町美女御殿」山下和美著が2巻まで出ましたが、期待したほど面白くなかった。
エリザベスが体力ありすぎるのが、リアルじゃなくて白ける。
肉体的に衰えるからこそ、老人という状態の特徴が出るのに。
でもミドリさんは好き。

少女マンガ系で、老人ものといえば、「クソババァに花束を!! 」鈴木由美子著が最高峰だと思います。
変わらない母と、認知症が進み知的にも肉体的にも衰えていく母、2つの人物像がくるくると表れ、混乱する主人公の心理が生々しい。

超人としてのヒーロー・ヒロインを主人公にするドラマ作りは、王道。
しかし、人間は全員が勝者にはなれないし、弱い部分がある。醜いルックスの者もいる。
一瞬だけ現実を忘れさせてくれる夢物語も楽しいし、その存在が人間を支えているというのも事実です。

しかし、もはや“サブカルチャー”ではない漫画が表現することが求められているのは、「弱さ」「醜さ」「ずるさ」を体現する人物が、これらの現実にどのように対処し、受け入れ、あるいは受け入れられずに苦しむのかといういわばロマンチックの舞台裏だと思います。
マンガは、根拠のないスーパーマン像をばらまく段階から一段階深い表現が表れつつあります。

この点において「クソババァに花束を!! 」はすばらしいです。
弱い主人公の救いのないドラマとしてやはりすばらしいのが「脂肪と言う名の服を着て」安野モヨコ著です。
こちらは、ストレスを食べることでしか解決できない会社員の女性が、ダイエットにはまるマイルドな地獄絵図。

「強く」ない。
「美しく」ない。
「金持ち」でない。
「賢く」もない。

そんな私たちに寄り添ってくれるこれらの作品は、決して癒してはくれはしないけれど、心のパートナーではあると思います。

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「格差社会サバイバル」?

この夏のテーマは、

 ○「Summer Time Love」m-flo loves 日之内絵美&Ryohei

 ○「波よせて」クラムボン

 ○「Land Of The Dead」ECD

の3曲で決まり!

隣の部屋のZOMBIE IS ME!! でございます。

高橋朗という人は、「未来予測小説2010」がとても面白かったので、「格差社会サバイバル」も、とても楽しみに読み始めた。

???

なんかつまんないんですけど・・・。

世代の分け方が雑で説得力がない。

これからこうなるみたいな話がえんえんと続くんですが、どれもどこかで聞いたような内容で、文章も切れ味がない。

「スラム層の出現」は、「東京の下層社会」がネタだと思いますが、寒々しい内容でよかった。ZOMBIEなもんで。

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2006.08.09

「クラブカルチャー!」。

Club
ネットの力について熟知している者はそれを伝える力がない。伝える力を持つものはネットを知らない。
ネットに関する言説のうち、ほとんどが非常にイライラするのは、このミスマッチによるものです。

これと同じようなことがクラブについても言えると思います。
クラブの盛り上がりや、クラブが持っているパワーについて正確に描かれている本というものは、内輪受けの雑誌以外ほとんどないと思います。

「クラブカルチャー!」湯山玲子著がとっても良かった。
NY、イビサ、シンガポール、上海、北京、香港、ホンデ、バーミンガム、シェフィールド、そして東京。
世界各地のクラブの熱気、そして東京のクラブ史を非常に丁寧に描いた貴重な本です。
何よりもうれしいのが、湯山さんがいかにクラブとそのバックボーンまでを敬愛しているか、というのが細やかなことば遣いからひしひしと伝わってくる文章。
そしてその文章の優美さは、この本を単純なリポートものを超える、「アート」にしている。
すてきな表現がいくつもあるんですが、たとえば、シーク教徒、華僑、マレー人がまったく違ったノリで踊るシンガポールのクラブ「ズーク」のこんな描写・・・

四つ打ちという誰もが参加できる白い画用紙に、それぞれの血から生まれたグルーヴが異なるリズムを身体で描いてゆく。
   “夜のコスモポリタン”

ハウスの持つあの覚めた酩酊が、文字から湧き上がってくる。

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「The 茶,GAGA」。

7月のポタライブにつづき、「千葉クリエイティブ・クラスター」のフリンジ企画パート2です。

船橋を拠点に活動する気鋭の若手演劇集団デキシKのカフェ公演です。

デキシKは、旗揚げ公演から欠かさず観ていますが、脚本・演出ともにしっかりとした力を持っている集団です。

役者の力量が必ずしも高くないのを逆手に取ったリアリティのある演出がスリリング。

今回は、案内にもありますように、銘店・中国茶房「大可堂」を会場にした贅沢な公演です。

ぜひぜひお越しくださいね~。

くわしくは↓

続きを読む "「The 茶,GAGA」。"

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2006.08.08

「ULTIMATE MC BATTLE GRAND CHAMPION SHIP TOUR GUIDE 2005」。

「ULTIMATE MC BATTLE GRAND CHAMPION SHIP TOUR GUIDE 2005」
・・・タイトル、長っ。
MSCの漢が主催する、フリースタイルのMCバトルの決勝戦のライブDVD。

そこいらにいる頭の悪いあんちゃんが歌い出したような(注:超ほめことば)MSC、大好きなんですが、「解説」で出てくるメンバーのあまりのダメダメぶりにいきなし試練を感じました・・・。

「8miles」よりももっと泥臭くていけてない分生々しいフリースタイル合戦といいつつも、けっこう“フリースタイルという名の様式”にはまっているMCもけっこう多くて、面白いものと面白くないものが半分半分くらい。

優勝のカルデラビスタは、危なげない分スリルにやや欠ける。アルバムもあんまし良くなかったしなぁ。
漢は、予想通り、鋭さに欠け、いまいち。だがこれは漢が主催するイベントなんだから、言ってみればホスト。こんなかんじでいいんでないかと思わせる良い意味での「テキトー」。

KEN THE 390、メテオ、デジといった、既存のタイプに当てはまらないMCに惹かれました。
特にデジ!下手そうなルックスを裏切る後半の追い上げ、手に汗握らせていただきました。

これだけ層の厚いシーンがあるということから、今後が楽しみなラップシーンですが、「ULTIMATE~」を観ている限りは、女性が少ないのが気になります。
バトルも、なんかアメリカのマネしてるみたい。

これって、どーにかならないの?

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2006.08.07

ジョン・ウォーターズというかジョニー・デップというか。

「パイレーツ・オブ・カリビアン」を観る前に、前作も観ておこうかと思ってDVDを買いに行ったら、ジョン・ウォーターズ監督の「クライ・ベイビー」を発見して大喜び。
これってジョニー・デップの初主演作なんですね。

ジョン・ウォーターズといえば、「ピンク・フラミンゴ」「ヘア・スプレー」といった悪趣味モンド・ムービーの帝王。僕は、ジョン・ウォーターズのメジャー作品「シリアル・ママ」が大好きなんですが、信じられないことにこの傑作がDVD化されていない!!!
という事実を思い出すたびに身もだえしてしまうくらいジョン・ウォーターズの映画が観たい僕としては、「クライ・ベイビー」を見つけ心躍る思いでございました。
で、感想はといえば、「?」って感じ。ジョニー・デップ扮する主人公がまーったく魅力的じゃないんだもの。
ママが悪逆のかぎりを尽くして暴れまわる「シリアル・ママ」と大違い。
「とんだハズレだよっ!」とプンプンだったんですが、後になって思い出すたびにニマニマしてしまうのは、登場する女たちのブスさ&凶悪さ。
フリークスの領域に足を突っ込んでいる、デブ・ブス・性悪の三拍子揃ったウォーターズ作品の女たち、魅力的すぎ。
思い返すのは、ブスのみ。
トレイシー・ローズとかも出ているんですが、“フリークの一種としての美人”としてのポジションなんですよん。
「クライ・ベイビー」がどういった経緯で制作された作品なのかは、知りませんが、ジョン・ウォーターズはジョニー・デップなんて「キューティー・ハニー」における庵野監督の倖田来未の扱いに匹敵するくらい関心がなかったんだろうな。
というわけで、「クライ・ベイビー」のブスたちのおかげで、電車に乗っていてもついつい下品なブスを探してしまうシモヤマなのでありました。
ブス・ウォッチングの夏。

で、「パイレーツ・オブ・カリビアン~呪われた海賊たち」は、豪華でつくりでけっこう気の利いた脚本のわりに、ぜーんぜん心に残るものがない、よって初心者のデートには最高、というまさにディズニーランドのような作品だった。ああ、時間の無駄だった・・・。
ジョニー・デップといえば、「ギルバート・グレイプ」も、ディカプリオと巨大デブなママしか印象に残ってない。

というわけで、世間で大絶賛されていて僕はなーんとも思わない殿堂入り決定な、ジョニー・デップでございます。

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2006.08.06

「混沌から踊り出る星たち2006」。

スパイラルに京都造形芸術大学の卒展「混沌から踊り出る星たち2006」展を観に行きました。

井口智広による錆びた釘を使ったインスタレーション「釘」、金田良によるファンタジックなインスタレーション「Cosmic line」が見応えがあった。

・伊藤誠による和菓子のパッケージを服にした「人+服=物+パッケージ」
・原田依紗帆によるゴミくずで作った服「ゴミ族女用上下着衣」
の2点は、プロジェクト的な性格が強い作品で、おもしろい試みをしているのだから、梅田頼子、高岡麻衣、松原江里による京都タワーをテーマにしたプロジェクト「タワケン参上!!」くらいプレゼンテーションの仕方を考えれば良いのに、と思いました。
ちょっともったいない。

日本画作品のクオリティも高く、面白い展覧会でしたが、大学がすごい力を入れているわりには、ドカン!とくるものがなく、ちょっとというかかなりもったいない。

展覧会の運営もアートプロデュース学科の学生が京都からわざわざ来て担当しているのだから、もっとアピールしてもいいんじゃないでしょうか。

この日は、スタッフで来ていたカワイさんと、ラスチカス→神南軒とテラスハシゴコースでディープな対話がございました。

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2006.08.04

「RIZE」DVD発売!

Rize

映画公開時に「目からウロコ!」と大騒ぎしていた「RIZE」のDVDが発売されました!
LAのサウスセントラル地区で貧民街の若者の踊る「クランプ」というダンスを2年半に渡って撮ったドキュメンタリー作品です。
何度見てもすばらしい作品です。ドキュメンタリーというと、真面目そうとか暗いとかいうイメージを持つ人もいると思いますが、「RIZE」はすごい迫力で、映画館で観ていて何度も立ち上がりそうになりました。
ともかく、ダンスがすごい!監督も、余計な演出やカットをせずにダンスをありのままに差し出すことに配慮したと何度も語ってます。

ダンスの素晴らしさ、表現することのミラクルな力、コミュニティとアートについて知性と感性を直撃する、現時点で最高峰の作品です(断言)。
DVDは、デビッド・ラシャペルによる秀逸なオーディオコメンタリー付きで、作品の背景についても深く知ることができます。

資料的価値は、DVD版の方が上です。これはお買い得ですよ!

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2006.08.03

清水永子さんinAAF学校。

AAF学校第10回は、清水永子さん(楽の会/AAFすみだ川アーツのれん会)が講師でした。
「アートに出会う仕掛け作り」というタイトルで、2002年から行ってきた水上バスを使った「水上アートバス」について、貴重な映像を見ながら、プロジェクトづくりの裏側のお話を伺いました。
改めて、水上アートバスの素晴らしさがトータルに理解できました。
パフォーマンスをビデオで見るというほどばかばかしいことはないと僕は思っていますが、今年の白井剛さんのパフォーマンスは、ビデオで観ても神秘性が伝わってくる非常に優れたものでした。現場に立ち会えた人、うらやましい。

ただ、清水さんのお話を伺っていて、僕も含むプロデューサーの仕事というのは、言語化していない部分がとても多いという問題点もあらためて浮かびました。
教育の現場では、10年くらい前に「神様実践」という言い方がポジティブ・ネガティブの両面で使われました。優れた実践者の仕事は、スキル化されないものが多いため、他の人が使うことができない。実際以上に属人的なものとして扱われることが多かったためです。
アートの現場もまたしかり。
これでは、技術や知識が蓄積せず、日本のアートシーンの成長は望めないわけです。

いまさら「大切なのはアートを愛する心です」なんてことを聞きたい人はいないわけなので、アートマネジメントにおける人材育成はいいかげん本気で取り組まないといけないんですよねー。

「時間が無い」「人手が無い」「お金が無い」というのを都合のよいエクスキューズとして使っていなか、自分自身をチェックしないと、ね。自戒を込めて。

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2006.08.02

ナム・ジュン・パイク、八谷和彦、高嶺格。

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ワタリウム美術館に、「さよならナム・ジュン・パイク」展を観にいきました。
八谷和彦さんと高嶺格さんのトーク&パフォーマンスが主目的ですが。

「ケージの森/森の啓示」「時は三角形」「キャンドルTV」といった、現代美術の教科書のような密度の高い展示ですが、「ケージの森/森の啓示」は植物に元気がなかったり、「時は三角形」は全貌をよく観るためにはフロアが狭く、「カタログの写真の方が良く見えるなぁ」という感想を持ったりもしました。
マース・カニングハム舞踊団のダンサーが踊る映像の前で熱帯魚が泳ぐ「TVフィッシュ」の神秘性は、素晴らしかった。

トークは、液晶モニターを顔につけた高嶺さんと頭にプロジェクターをつけた八谷が、客席の観客に分け入り触れながらの登場。

高嶺格さんが、NYでパイクに会ったときに「パイクさんをおんぶしてブルックリン橋を渡りたい」と言って断られ話に、八谷さんのプロジェクト「エアボード」「オープンスカイ」、高嶺格さんのビデオ作品を見ながら、2人のアーティストの創造の動機のような部分についてかなり突っ込んだお話しとなりました。
高嶺さんの「アジアの純真」「spitz」はなかなか観ることが出来ない種類の作品なので、来た人はお得でした。
以前、高嶺さんのお宅で見せていただいたICCのでパフォーマンスがもう一度観たかったのですが、これは上映なしでざんねん。

トーク終了後、4階で八谷さん、高嶺さん、和多利さんに、浦野さんと僕も混ぜていただいてプチ飲み会。
初めて知ったんですが、ワタリウム美術館は、ナム・ジュン・パイクと長い交流を持っていて、パイクのコレクションでは世界一だそうなのです。すごい。
マルチメディア作品は、絵や彫刻に比べて、格段に保存が面倒というのも改めて知りました。
Hi8で撮影された作品は、DVDに焼いても画質が劣るし、CDの寿命はせいぜい10年。フォーマットはクルクル変わるし、テープやディスクにもカビが生えるし。
ビデオインスタレーションは、映写機材がすぐに生産中止になってしまったり、壊れたり。
現在大量に作られているマルチメディア作品のアーカイブは、重要かつ急を要する仕事です。

八谷さんの次のプロジェクトはロケットだそうです。スケールが違う・・・すごいなぁ。

解散後、高嶺さん、浦野さん、僕は高嶺さんの宿泊先で、飲み会。
すごい重要なハナシをしたような気もしますが、ほとんど忘れました・・・。でもこの3人だと90%はエロい話しなんですよね。

高嶺さんは、9月に伊丹のAI・ホールで、京都造形芸術大学の学生と創る舞台作品の準備中で、そのアイディアがとても面白かった。
伊丹、行きたいなぁ。

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2006.08.01

web上のゲーテッドシティ。

mixiは会員数500万人を超えたということです。

いわく「紹介制だから安心」とか、いわく「顔の見える関係だから安心」とかいうのは、複数アカウントを取る人とか、プロフィールに本人を特定する情報がない人が増えたりしているので、もはや当てはまらなくなってきているSNSです。

ちなみにSNSで「プロフィールに本人を特定する情報がない人」って意味なくないですか?

ただ、SNSにアップした内容はサーチエンジンにヒットしないので、web上で公表する情報の読み手をマイルドにコントロールすることができる、というのは便利だと思ってます。

これは、「web上のゲーテッドシティ」ですね。

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