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2005.02.02

「東京タワー」~ジェンダーの新世代。

夜、渋谷。
映画「東京タワー」を観る。「オペラ座の怪人」とかなーり迷ったんですが、映画館が近かった方に(笑

寺島しのぶ祭りでした。
しのぶ、スゴイ。しのぶ、可愛い。しのぶ、美しい。
黒木瞳の役が想像の範囲内だったのと反対に、あまりにもブスな登場シーンから、ストーリーが進んでもブス。しかし、フラメンコに打ち込むあたりからラブリーな下着のシーンのエロさ。
そして、ジャグジーのシーンは、エロいというよりか、怖いって(笑
若い男を「喰らって」ます。見てはいけないものを見た感じ。
いい役者だなぁ。

活き活きと暴れ回る魅力的な女優陣に比べ、岡田准一と松本潤のキャラクターは、明らかに男性が描いたものとは違う、神経や粘膜が露出したような、繊細かつ感情に支配される男性像で、とても楽しかった。
そこには、「男性」がいたから。

男性を縛るジェンダーロールは強力で、すべての男性はこれまで「父」「夫」「息子」「彼氏」といった役割を演じる存在として、社会生活(職場から地域、家庭まで)を送ってきた。
これは、演劇や映画などの表現の世界も同じで、まな板に上げられる男は、「役割としての男」であり、混沌とした内面を持つ「ありのままの男性」というものはほとんど無かった。
舞台上で、自分を語り、理解を訴えるのは常に「女」でありさまざまな種類の「マイノリティ」だった。
というわけで、「東京タワー」は、これまで描かれなかった男性像を提示してる点でとても面白かったです。女性にようやく男性が追いつきつつあるのでしょうか。20代くらいから。ここら辺を「ジェンダー新世代」と呼ぶことはいかがでしょう?

「これまで描かれなかった男性像」と書きました。
しかし、じつはこれはウソで、いわゆる「やおい」モノのマンガや小説では、繊細な感情を持ち、愛し愛される存在として、男性が描かれてきました。女性の手で。
そう、「東京タワー」を観て思ったのは、「やおいマンガみたいだなー」、でした。
不倫に走る男子学生は2人ともジャニーズだし(笑
「新世代の男性像」は、女性が決める、みたいな動きになったらオモシロイですね。
これまで、「女性は○○であるべき」みたいなんは男性が強制してきたんだから。

「従来の男性像」なんてのの方がむしろ機能し得なくなってきている現在、ぜひ中学生くらいから「東京タワー」を観せて、ガンガン“教育”した方がいいのではないでしょうか。コミュニケーションの教科書として。

それにしても、翻って考えるに、50代以上の男性は本当にダメですね。
自民党。NHK。悪いことをしているのは、ほとんどが50代60代の男性。
「ジジイを見たら悪人だと思え」は間違いないですな。
少年犯罪なんかはまだ被害者数、被害額から見て、「ジジイ犯罪」と比べものにならないですよ。


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コメント

もー、なんかここ数年、男が書く評論は読む気がしないのですよ。「もてない男」含めて。

国際関係や「100億稼ぐ超メール術」みたいなクラッシック系以外は。
コミュニケーションやパーソナリティについて、男性はあらたな発明はムリ。
一昔まえのギャルみたいな、ギャル男のあり方はとてもオモシロイと思いますが。
まぁ、男性は女性に比べて確実に10年は遅れますね。適応が。

投稿: shimoyama | 2005.02.04 08:59

「これまで描かれなかった男性像」と聞いて、
小谷野敦が「もてない男」でそんなことを
書いていたような気がしたのを思い出しました。
(内容を忘れがち)

やおいも含めて興味深い現象です。

投稿: くらら。 | 2005.02.04 00:11

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