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2004.09.25

講座「指定管理者制度は芸術文化をどう変えるか」

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24日
午後、千葉。
千葉県庁。
「ちば まちづくりNPOフォーラム」実行委員会。
来年1月に船橋で行われる、メインフォーラムの内容がほぼ決定。
僕は、プログラムの担当をしているのですが、会議に参加していて思ったことがあります。
それは、コミュニティアート・ふなばしは、他のNPOに比べて、「コラボレーション能力が高い」ということです。
コミュニティアートそのものの性質もあるのですが、コミュニティアート・ふなばしのプロジェクトはどれも基本的に、他の団体・個人とのコラボレーションで実施していきます。
NPOについての情報をたくさん持っている。コラボレーションの相手に対する配慮ができる。などなど、ノウハウが蓄積されてきています。
このような能力は、まちづくりにおいて、非常に重要なものだなぁ、とあらためて思ったのでした。


25日
午前、巣鴨。
「にしすがも創造舎」。
ANJ主催の講座「指定管理者制度は芸術文化をどう変えるか」の第2回、「指定管理者制度導入の実情と先例に学ぶ」に参加。講師は、ニッセイ基礎研究所・吉本光宏さん、NPO法人ふらの演劇工房・篠田信子さん。
NPO法人が公立施設の「指定管理者」になるケースについて、とても具体的なお話しが勉強になった。
実践者のお話は、やはりいいなぁ。ただ、年間2000万円で6名もの職員を雇用しているとは・・・。
先駆的なすばらしいケースではあるけど、単なる「経費節約」のために指定管理者制度が使われるのでは、NPOとしては警戒せざるを得ません。

夜、五反田。東京デザインセンター。
高木正勝さんの作品上映会。
観客の平均年齢は、パッと見、23歳。食が細そうなオシャレピープルズ。
新作DVDに収録されている作品+未公開作品2本の上映。
「girls」のクオリティが抜きんでている。
天国のような悪夢のような、筆舌に尽くしがたい。
ただ、他の作品は、スクリーンで見ると、詰めの甘いところが目立ってしまう。
サウンドのクオリティは相変わらず、すばらしい。

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2004.09.24

長いものに巻かれる人の「自己責任」。

田中宇さんのブログにとても面白い記事がありました。
イラク戦争で、「正義」だの「国際社会への貢献」だのウソ八百並べて戦争支持したインチキ政治家・でたらめコメンテーターの意見を聞きたいものです。

イラクで人質になった3人を指して、「戦後教育の間違い」などと根拠の無い誹謗を並べていたクライン孝子とかいう権力に媚を売る売文業者。
米国のでたらめを得意のエセ硬派コメントしてみよ。
「強気を助け弱きをくじく」下劣な人間ども、「自己責任」を果たしたまえ。

■国連に選挙監視団の派遣を頼むアメリカ
http://tanakanews.com/blog/0407080057.htm

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2004.09.22

「赤鬼」(タイバージョン)に感動~。

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夜、渋谷。

シアターコクーンで「赤鬼」(タイバージョン)を観る。
真っ白なスクエア舞台を特設された座席四方からのぞき込むスタイル。
同じく真っ白な衣装のタイ人の俳優が、鳴り物を鳴らしながら登場した最初の場面から心を掴まれた。

共同体から浮いている「あの女」と、“異人”である「赤鬼」の交流をめぐる喜びと哀しみの寓話が、寄せては返す波をモチーフに綴られる。

俳優は1人何役も演じ、出番がないときは、舞台の四辺で出来事を見守る。

最小限の小道具を、窓・舟・檻etc.に見立て、ときに俳優が崖になったり椅子になったりもする。

心の底から「演劇を観た!」という満足感で包まれる、希有な舞台でした。
4度にも渡るカーテンコール波のようにも観え、作品の一部のよう。
手を合わせてお辞儀をする俳優の姿が最も感動的だった、というのは、あの場に立ち会った他の観客も同じ思いでしょう。

タイ人俳優による、寓話的世界ということで、どうしても「オリエンタリズム」を意識せざるを得ないこの作品、ロンドンバージョンが激しく観たくなります。
「ヨーロッパ/東南アジア/日本」の文化にまで、アートによって言及する非常に偉大なプロジェクトだと思います。演劇について問う演劇、ともいえる。

断言できますが、2004年の演劇界の最大の収穫は、この「赤鬼」3ヶ国バージョン連続公演です。

帰る道、顔が緩みっぱなし。

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2004.09.17

「reset-Nの火星年代記」

さいきん、思うところがあって、いわゆる「日記」は某所で書いております。
今日は声を大にして言いたいことなので、こちらに。

レイ・ブラッドベリの「火星年代記」といえば、SF古典の傑作。
個人的にも大好きな作品なので、reset-Nが舞台化すると聞いたときはとてもビックリした。
前回の「裸のランチ」は、バロウズではなく、デビッド・クローネンバーグの映画バージョンへの思い入れが強すぎる作品なので、パスしてしまったくらいですから(スミマセン・・・)。
が、今回は、看板女優・町田カナさんの宇宙服のステキさにヤられて、横浜赤レンガ倉庫に行って参りました。
会場には、ポかリン記憶舎の明神さん、三条会の関さんと、気鋭の若手演劇人が集合!状態です。

感想は・・・スゴイです!reset-Nの作品としても最高の出来ではないでしょうか。
原作にほぼ忠実に、火星人と地球人双方の滅びの悲劇が、抑制の効いたタッチでつづられていく様は、胸が締め付けられます。
赤レンガ倉庫の会場も、素晴らしい。1人何役も演じる俳優の演技も、いつもより淡々としていて、静かな滅びに向かう人々の日常をリアルに突きつけてくる。
火星人の持つ“ある能力”の切なさは、演劇であるからこそ表現できるもの。ううう(涙・・・)。
原作・脚本・演出・俳優・会場すべてが相乗効果になった秀作です。
素晴らしい舞台に立ち会えて幸せ。書いていて感激が蘇ってくる。

終演後、主宰で演出の夏井孝裕さんに言った「素晴らしかった!」は心からのことばです。

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2004.09.12

「ほんとうの収穫祭」

「収穫祭」船橋プロジェクトがだんだんと形を現しつつあります。
http://blog.livedoor.jp/shukakusai11/

初心を確かめようと思い、坂本公成さんに頼まれて書いた、推薦文を開いてみました。
2003年の7月に書いたものです。
「ほんとうの収穫祭」の新章がはじまります。


「ほんとうの収穫祭」

2003年2月20日。下北沢のギャラリー・風呂式でモノクロームサーカスの「収穫祭」を観た。
「すごく狭い会場」と聞いていたので、そんな場所でのダンス公演なんてどうなるんだろう、という半ば野次馬根性でなんとなく行ってみた、というのが本当のところ。
4人のダンサーによるパフォーマンスは、観ていて胸がいっぱいになった。それは“ダンス公演”というにはあまりにも直接的に訴えてくるものが大きい“出来事”だった。
2003年2月27日、風呂式のパフォーマンスが素晴らしかったので新宿・パークタワーホールでの公演「Float」を観に行った。ストリートで良いパフォーマンスを観せても、劇場では生命力を失ってしまうアーティストが多い。が、モノクロームサーカスのショウは、「コミュニケーション」というものをビジュアル化したかのようなオーガニックなものだった。2時間近くを少しも飽きることなく浸ることができた。

そして、2003年3月23日。モノクロームサーカスの旅にふらふらと誘われて来てしまった、京都。
「大収穫祭2003~春・夏・秋・冬~」。タイ・韓国・米国そして日本からは松山と京都のダンサー総勢20名余のパフォーマーが織りなすこのショウの基本は、コンテンポラリーダンス。さまざま国の人がステージ上で行き交う中で演じられるパフォーマンスは、コンテンポラリーダンスのはずが、いつのまにかステージが、“踊り”の原風景を引き寄せる
「装置」になった。コンテンポラリー=現代と、古来から綿々と続く祭りの風景がつながれるスリリングな瞬間だ。こんなにワクワクする舞台は久しぶりだ。
演劇と民族舞踊とコンテンポラリーダンスとが化学反応を起こし、過去でも現在でも未来でもない時間と空間が出現していた。
京都芸術センターで観ることができたこの奇跡的なショウは、今を生きる人すべてを勇気づける最先端の「芸術」であり、普遍性を持つ「芸能」だ。

2003年4月9日。TVからは連日、新しい憎しみの種子がばらまかれている様子が報じられている。
モノクロームサーカスによる「大収穫祭」は、舞台芸術の世界での成果にとどまるものとは思えない。これは、民族や歴史・文化を共鳴させ、ともに未来を創り上げる「生存のための技法」として、人類が共有する必要がある叡智だろう。

イスラエルで、アフガニスタンで、イラクで、そして日本の各地で、モノクロームサーカスを待っている人たちがいる。

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2004.09.08

「収穫祭」船橋プロジェクトin「cafe-3-」

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9月5日(日)に、船橋市内のカフェ<ひなたぼっこ>で開催された
マンスリーカフェイベント「cafe-3-」で、
「収穫祭」船橋プロジェクト参加アーティストのメンバーがパフォーマンスを行いました。
以下、担当の北條貴彦さんのリポートです。

●田代裕一  「Act on the spoon」
○峠田麻衣子 「てふてふ」
★成川綾子  「無題」
♪垣内友香里 「dancer K」
¶丹羽洋子  「アザミ」

●スプーンに作用する。スプーンに肉体が左右される。スプーンが動いているのかスプーンに動かされるのか境界を生身が彷徨った。
○蝶々。森に迷い込んだ人間を陥れたのは蝶の群れと蒼い着物の女の子。それから僕は実は蝶になってしまいました。
★人間パロディ。繋がれたリボンの中心点で喘ぐ女は風化したアイドル。天性の間!
♪人生感情の集大成。「腰」「足」「腕」「肩」の不均衡と共に吐き出される、「笑」と「泣」、「怒」そして「哀」。その間にある「無」。
¶歩き。下半身に付いて来る腕と胴に首。うねり。2メートル四方の大ドラマ。

趣向の全く異なる個々の作品が、全体としてのストーリーを持っていたことに驚き。
10月2日「秋のきらゆめ」での再コラボレーションに期待大!


「収穫祭」船橋プロジェクト
http://blog.livedoor.jp/shukakusai11/

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